今年ももうすぐ終わろうとしています。
今年こそ、コロナ禍で長らく会えなかった友達と会おうと決意していました。年初めから一人ずつ会っていましたが、忙しさも相まってしばらくできていませんでした。最近やっと時間が取れたため、2人の友達に会いました。一人は大学時代の友人。一人は元同僚です。私より少し年上の方たちですが、ほぼ同年代です。
二人ともお子さんが二人います。大学時代の友人は私の息子と同じ年のお子さんもいます。元同僚のお子さんが30歳近いので、久しぶりに会ったら、下のお子さんは今年ご結婚されており、上のお子さんももうすぐ結婚すると教えてくれました。
時の流れは早いものです。4年もたつとお互いの状況は大きく変わっているわけで・・・
子育てが終わり、今後の人生を夫婦でどのように生活していくかの岐路に立ったお二人でした。
元同僚は、今は完全にご夫婦二人の生活でした。一時はご主人のお父さんの介護の関係で、ご主人が地元に帰っており別居状態でしたが、今はご主人のお父さんが亡くなって、夫婦二人の生活に戻っているとのことでした。長年夫婦をしているとそうなるのか、ご主人に興味、関心がないような感じで、60歳で定年したけど、再雇用で今までと同じ役職で給料も変わらずに働いていると、なんだかご主人はただの金づる扱いで、聞いていてなんだか他人事ながら虚しくなりました。
悪い人ではないのですが、子供の事は嬉しそうに話し、べったりなのですが、ご主人やご主人の家族に対する態度はいつも冷たく、また今はご自身のお母さんが認知症を患っているらしいのですが、それも他人事のような言いっぷりで、ご両親と同居している弟家族に任せっきりで知らんぷりの状態のようでした。弟さんは晩婚だったためまだお子さんは小さく、そして弟さんの奥さんは弟さん以上の役職を得て、バリキャリで仕事と子育てを頑張っているのに、認知症を患っている姑の世話までさせられてるの?!と、状況を聞いてドン引きしてしまいました。
ご主人のお父さんの介護の時も、ご主人は地元に戻り、仕事をしながらお父さんの介護を一人でしていたのですが、その時も彼女は一切手伝うこともなく、全く知らんぷりでした。若くしてほとんど社会経験もないまま結婚した彼女。細々とパートはしているものの、夫に見切られて離婚されては、一人では生きていけないと思います。仲が悪いわけではないのだから、「もう少し周りに気を遣ってもいいのになぁ。ご主人に優しくしてあげたらいいのになぁ。」と聞いていていつも心配になります。
「あなたの大切な子供たちに存分に教育費をかけることができて、あなたはパート勤めだけで苦労することなく暮らせてこれたのは、ご主人が頑張って働いてくれたおかげですよ。」と、人間は当たり前にあるものには感謝の気持ちを忘れてしまう生き物なんだと彼女をみて思いました。私がシングルマザーとして一人で子育てをし、苦労してきた立場の人間だからこそ、彼女が恵まれた環境を感謝することのない態度をなおさら残念に思うのかもしれません。
一方で、大学時代の友人は、上のお子さんが今年就職し、下のお子さんはまだ大学生です。医者の奥様なので、お金はたっぷりあるご様子。身につけているものが毎度会うたびに高価になっていっているように感じます。ご主人のクリニックを週に3日ほど手伝っているそうで、専業主婦だけをしているわけではないとのことでした。ご主人は絵に描いたような真面目な方で、家事もそれなりにするし、お金も稼いでくるし、悪いことも一切しないのですが、「人として面白みがなく、好きではない。」と離婚を希望されており、びっくりしました。
彼女もほぼ社会人経験がないまま結婚し、専業主婦をして、クリニックを手伝っているという経歴の方なのですが、ご主人と離婚したら、今の生活レベルを下げなければいけないわけですし、「一人で生活できないではないか?!何を寝ぼけたことを!」と思ってしまった私なのですが、天然で性格的にのんびりした方なので、思わず笑ってしまいました。学生時代は「働きたくない・・・」と言っていた彼女。今も基本はそう思ってはいるようで、ぽわっとしているのですが、「いやいや、まずは離婚じゃなくて、どうしてもご主人が嫌なら、別居とかでいいんじゃない?」と諭してみました。(笑)
この方は憎めないキャラというか・・・、いつも素直で、人を妬むこともしないですし、人と比較することもせず、マウントを取ることもしないですし、お金を持っているからといって鼻にかけたりすることも一切ない、性格がとてもいい方なのです。
「まずは別居を」という提案に、「そうだよね。うん。言ってみる!」と朗らかに帰って行きました。(笑)
どちらの友人も長い付き合いなのですが、長く付き合っていると、その方の人生観とかそれによって変わる環境の変化をまざまざと見せつけられるように思います。
私も息子が離れて、パートナーと二人だけの生活です。私と共に人生を歩んでくれることを選んでくれたパートナーに感謝しながら、私は生きていきたいなぁと思いました。
ちなみに久しぶりにあったこの二人には会った瞬間に
「もしかして再婚した?」
と言われてしまいまいました。なんにも報告していないのに、不思議です。なんかオーラが出ているのでしょうか。