退去立ち合いは不要って知ってた?賃貸物件退去時の注意事項④

仕事・社会情勢

ようやくマンションの退去については終了すると期待していたにもかかわらず、クズはどこまでもクズなようで、管理会社とのやりとりはまだまだ終わらなかったのでした。

メールの「違法」という言葉に強く反応したのか、管理会社の担当者のメールの文章が横柄になり、語気も強くなってきました。

●書類へのサインはしなくても結構です。
→なくていいのなら、なんであんなにしつこかったんですかーーーー!

●原状回復内容と費用に合意するということでこのメールにて確認しました。了解しました。
→やっぱり、合意の意志だけでいいじゃないかーーーい!

●「違法かどうかはさておき・・・」と論点をずらし、「それでは、空室損害賠償や次月の家賃の支払いは無しにします。」
→は?違法な内容で脅されたんですけど?!「無しにします!」ってなんで上から目線?

●しかるべきところのしかるべき方の言うことが全てではないですけど。
→いやいや、出るとこでたら、あなたが恥かきますよ?退去立ち合い時に動画撮ってますよ?

そして担当者はこれだけでは終わらず、なんとがめついことに、床の全面張替え分、つまり貸主負担分も保険会社に請求交渉してくれというのです。Eさんが事故を起こして床を破損しなければ、床を全面張替えをすることにはならず、貸主がその費用負担をする必要がなかったのだから、という言い分でした。

最もらしいことを言っていますが、さすがに呆れてしまいました。

そうこうしているうちに保険会社からも連絡が来ました。

事故写真と見積書を合わせて検討した結果、今回の事故は補償の対象になっています。
見積書は5㎡の修繕部分と記載されていますが、事故写真を見る限り、破損個所はそんなに大きくないように見えまして、修繕箇所は5㎡なんでしょうか?何か事情を知りませんか?修繕部分の範囲について、少し疑問がありまして・・・

ですよね??ですよね??(笑)私も思いましたよ!

保険会社もバカじゃないですから、ちゃんと見てますよ!!見積書を不審に感じている保険会社に、さらに全面張替え分の費用請求を交渉せよと言ってきている管理会社は、もうクズを通り越してます。そもそも本当に床の全面張替えが必要なのかすら、あの管理会社がやることですから、怪しいとしか言いようがありません。

床の破損について補償が認めらるようで安心しました。
ですが、私たちも5㎡の修繕と管理会社から言われまして、
詳しくはどういう修理内訳なのか、よくわからないんです。
それと事故がなければ床の全面張替えをする必要がなかったわけだから、全面張替え分の費用請求を保険会社に交渉してもらえないかと管理会社に言われたんです。
私たち、もうよくわからないので、直接管理会社と話してもらえませんか?
管理会社と担当者名と電話番号をお伝えします。

保険会社の担当者は一切躊躇することなく、すぐさま「わかりました」と気持ち良く仰ってくださり、保険に関するやり取りは直接管理会社としてくれることとなりました。

さてと・・・・と。私はもう一度、消費生活相談センターに相談することにしました。ちょっと腑に落ちない管理会社からの言葉があり、その点を相談したいと思ったからです。
電話をすると、またもや前回と同じ相談員でした。

先日、相談させてもらった者なんですけど、
書類へのサインは不要ということで解決したんですけど、
なんか・・・
「違法かどうかはさておき・・・空室損害賠償や次月の家賃の支払いは無しということにします。」とか管理会社が言うんですけど、空室損害賠償や次月の家賃の支払いをほのめかすのって違法なんですよね?再度確認したいんですけど。
管理会社の表現が気持ち悪くて。
「しかるべきところのしかるべき方の言うことが全てではない」なんてことも言ってまして。

消費生活相談センターの相談員の回答

「空室損害賠償や次月の家賃の支払いは無しにします。」について

そもそも家賃も空室損害賠償なんてものは、違法なため発生しないので、「無しにします」という言い方はおかしい。「無しにする」というのは、本来、支払いはあるんだけれども「無いことにしてあげる」という意味になるので、私たちが「無しにしてもらった」ということになる。
賃貸契約が終了すれば家賃も空室損害賠償も元々発生しないという前提を置かなければ、双方で支払いが発生すると同意し、その後交渉してなかったものになったという流れになるので、好ましくない。そこは管理会社にはっきりと主張したほうが良いとのこと。

「これ以上もめるなら、弁護士相談に行った方がいいですよ。無料相談窓口にがあるからお教えしますね。」と最後に言われました。

ということで、私は以下の内容で管理会社にメールしました。

●修繕箇所について詳しく聞きたいと保険会社が言っているため、保険については保険会社と直接やり取りをしてもらいたい。
●原状回復の内容が決まっていないからという理由で、家賃や空室損害賠償請求をすることは違法であり、賃貸契約が終了すればそれらは元々発生しないものである。違法で元々発生しないものに対して「無しにします」と管理会社が取り下げる言い方はおかしい。

つまり、管理会社が「家賃や空室損害賠償請求をする」発言をし、「それは違法です」と指摘された時点で、「すみません。」と素直に引き下がれば良かっただけの話なんですが、その指摘を認めたくなくて、引き下がれずに出てきた表現が「無しにしてやる」だったのではないでしょうか?

そして更に被せるように私が再度指摘したものだから・・・今度は、切れたメールが届きました!(笑)

消費生活相談センターの相談員の指摘部分がパンチきいたらしいです。(笑)わけのわからない屁理屈を捏ね言い訳を放ったあと、「この件は終わりにします。もういいです!」みたいな切れた感じで締めくくられてました。怒りに任せて書いたのか本当に文脈が読み取れない意味のわからないことが書かれていました。そのため、ちょっとここでは要約して書けないんですけど。

その件があってからは、しばらく連絡待ちの状態になりました。結局保険会社からは、「床の全面張替え分の費用までは保険会社は補償できない、修繕箇所5㎡分だけの補償になりました。管理会社さんとも相談済です。」との経過報告が来ました。あとは保険金の支払い方法などを話し合って、保険会社とのやり取りは完了というところまでこぎつけました。

管理会社からも連絡があり、大人しく観念したのか、「敷金からクリーニング費用、床5㎡分の張替え費用、化粧台収納の塗装費用、浴室のシャンプー受け皿費用を差し引き、敷金残金を指定口座に振り込みます。」とのことでした。

その連絡の次の日に管理会社から敷金残金が振り込まれていたことには驚きました。当初の説明では1か月くらいかかるとのことでだったからです。管理会社は私たちとはこれ以上もめたくない、終わらせたいと思ったのか、異様な感じが伝わってきました。ふっかける相手を間違えましたね?

しばらくして保険会社からも補償金が支払われ、やっと賃貸マンション退去にまつわることが終わり、ひと段落しました。

ここで余談ですが、私も昨年の秋の引っ越しで、自分の賃貸物件の退去時に賃貸保険を使って、自分が壊してしまった箇所の補償をしてもらいました。退去時に管理会社に賃貸保険を使いたいこと、2か所、補償対象になっていること、事故写真を送って、見積書の送付待ち状態であることを伝えると、「そうなんですね。わかりました。あとはこちらで引き継いでやっておきますので、受付番号わかりますか?あ、保険会社はわかってます。こちらがお勧めして入ってもらった賃貸保険ですよね?大丈夫です。連絡先もわかってますから。」とこのやりとりだけですんなり終わってしまいました。そして保険会社からは、保険金の振り込みの最後の所で連絡が来て、管理会社と全てやり取りをして終わりましたという最終報告をもらって、私の手を一切煩わせることなくスムーズに終わりました。Eさんの管理会社とはえらい違いでした。

では、最後にまとめに入ります!

賃貸物件退去時のまとめ

①賃貸契約書を確認する。特に「特約事項」に注意する。

賃貸保険に加入していないかを確認する。加入している場合は、速やかに保険会社に連絡を取り、事故写真(メジャーを置いて大きさがわかるように)を提出し、補償の対象になるかを確認する。
※補償対象にならないものもありますので、事前に保険会社に相談して査定してもらいましょう。

③退去希望を管理会社に連絡する。

④国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」を読んで事前に内容を把握し、知識武装をする。
※原状回復をめぐるトラブルとガイドラインはこちら
多言語版もあります。こちら
(英語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、ネパール語、タイ語、インドネシア語、ミャンマー(ビルマ)語、カンボジア(クメール)語、タガログ語、モンゴル語)

④貸主(管理会社、オーナー)から退去立ち合い依頼連絡が来ても、立ち会う必要もサインをする必要もないことを覚えておく。退去立ち合いをする時は、動画撮影の許可を得て、必ず記録を残すこと。言った言わないのかけあいになることが一番不毛。また「ガイドライン通りにお願いします。」の一言を管理会社に伝え、舐められないように、そして騙されないようにするぞ!という強い意気込みでのぞむこと。そしてその場で決してサインをしないこと。後日、修繕箇所の見積書をもらい、内容を確認したうえで、合意、不合意の意志を示すこと。

⑤原状回復義務が生じそうな箇所は事前に写真(メジャーを置いて破損部分の大きさがわかるように)にとっておく。

⑥退去立ち合いをしない場合は、退去後、もしくはその少し前でもよいが、管理会社に原状回復内容と費用の見積書を依頼するが、
「ガイドライン通りにお願いします。」という文言を伝えること、
見積書の内訳と単位をしっかり記載してもらうこと。後日、修繕箇所の見積書をもらい、内容を確認したうえで、合意か不合意の意志を示すこと。

⑦貸主側とのやり取りは全て録音(電話の場合)するか、メールなどの文章に残すこと。

⑧貸主とのやり取りがスムーズにいかないとき、原状回復内容と費用に納得がいかないときは、居住している都道府県、市区町村の消費生活相談センター国民生活センターに相談する。これらのセンターに相談しても解決できないやっかいなトラブルの場合は、弁護士に相談する。場合によってはお住いの消費生活相談センターで、弁護士相談ができる窓口を紹介してくれるので、問い合わせてみるのもよい。また「法テラス」という無料法律相談を行っているところもあるので、「法テラス」を使ってみるのもよい。(余談ですが、私は調停離婚をしていますが、その時に法テラスの無料法律相談を利用しました。)

態度は悪く、費用をふっかけてくるような管理会社で、今回もめましたが、最終的にはこちらの要望通りに動いた管理会社だったため使いませんでしたが、実は最強兵器、パワーワードがあります。

必ず覚えてください!すごく大事なことです!

非弁行為(ひべんこうい)

弁護士法第72条

”弁護士又は弁護士法人でない者は、報酬を得る目的で訴訟事件、非訟事件及び審査請求、異議申立て、審査請求等行政庁に対する不服申立事件その他一般の法律事件に関して鑑定、代理、仲裁若しくは和解その他の法律事務を取り扱い、又はこれらの周旋をすることを業とすることができない。ただし、この法律又は他の法律に別段の定めがある場合は、この限りでない。”

簡単に言いますと、弁護士だけに認められた行為は弁護士にしかできない。弁護士に認められた行為とは、トラブル解決の仲介人になることで、その行為をすることは弁護士法第72条に触れますよという意味なんです。つまり弁護士のように人と人の間に入ってトラブル解決の仲介人をやってしまうこと、それが非弁行為に該当するということです。非弁行為をした場合、「2年以下の懲役または300万円以下の罰金」に処されます。

管理会社は、オーナーと借主(私たち)の間に入って原状回復費用の支払いを求めていますよね?その内容に納得いかないと借主が言い、例えば私は今回異議を申し立てしましたが、それに対して「払ってください」とか、挙句の果てには「損害賠償請求します」なんて言ってはいけないんです。なぜならそれは弁護士しかできない行為だからです。つまり今回は管理会社は非弁行為をしているわけです。

だから私に「違法だ」と言われた管理会社の担当者は、論点をすり替えたり、再度指摘されると、屁理屈を捏ねたり、おかしなことを言ってきたわけです。わかってやっているんですね。自分が非弁行為すれすれのことをやっていると。借主(私たち)とトラブルになって、弁護士なんかが出てきて、「非弁行為ですね」なんて指摘されようものなら「2年以下の懲役または300万円以下の罰金」に処されますから。しかも今回、私は動画も撮影しており、証拠が残っています。担当者の心の内は戦々恐々としていたはずです。

管理会社はいくらオーナーに依頼されて賃貸物件を管理しているとはいえ、退去時の原状回復費用請求が非弁行為すれすれの仕事であるということを認識してやっています。そのため「非弁行為ですよね?」と指摘されることを一番恐れています。ですから悪質な管理会社には言ってやりましょう!

「それって非弁行為ですよね?」

私はこのパワーワードを知っていましたし、Eさんにも伝えましたが、最後までこの言葉を使いませんでした。Eさんが相手を刺激せず、穏便に進めたいと言ったからです。日本語ができないEさんの通訳として、また日本の賃貸の慣習や国が定めたルールを知らないEさんの相談者として、私はEさんの希望を口頭で伝えたり、文章を書くだけの立場でした。私が契約者だったら最初からぶっ飛ばして手加減せず戦ったと思いますが(笑)、あくまでも契約者はEさんですので、私は婚約者として陰ながらお手伝いするだけにとどまりました。Eさんはイギリスに家を持っており、その家を人に貸しています。実はEさん自身も賃貸物件のオーナーをやっているのです。今回の恩情はそんな彼の優しさでもあります。管理会社のあなた!Eさんに感謝してください。

しかし、なぜここまで悪質に原状回復費用を請求してくる管理会社がいるのか、その裏事情をご存じですか?

管理会社にとっては、あくまでも顧客はオーナーなんですね。オーナーからお金をもらって仕事をしているわけですからオーナーに寄り添って仕事をします。でも物件の管理費用ってそんなに大した金額ではないんです。物件の管理費用だけではそんなに利益が上げられないのに、なぜ管理会社は物件管理をするのでしょうか?それは別の所で利益を上げられるからなんです。それは修理修繕費用です。もちろん物件はオーナーの持ち物ですから、壊れたところを修繕してオーナーからもお金を取れますが、もっと美味しいのは、壊れたところをたくさん見つけ、修繕会社に安く依頼し、借主から高く修繕費用を徴収することです。オーナーとの付き合いは永続的ですから、悪質なことをして信用を落とすわけにはいきません。でも借主なら?一期一会ですから、やりたい放題できるわけです。だから賃貸物件の退去時には必死になって管理会社はあちこち修繕箇所を見つけ、少しの傷でも全面張替えなどど言い、高い原状回復費用をふっかけてくるわけです。皆さん、このからくり、管理会社の裏事情をよく覚えておいてください。

Eさんの住んでいたマンションの管理会社は、住宅設備会社のフランチャイズでした。住宅設備会社ということはリフォームも専門としているわけですから、修理修繕なんてお手の物でそういうもので利益を得ているわけです。執拗に修繕費を請求してきたのも納得できますよね?

以上で「退去立ち合いは不要って知ってた?賃貸物件退去時の注意事項」シリーズは終わります。賃貸物件退去時の原状回復費用トラブルはとても多いです。この世から一人でも嫌な思いをする人が減りますように、この記事を参考にし、また拡散してくだされば嬉しいです。世の中にこういった記事が拡散されれば、借主が知識をもっていることを知らしめることができ、ひいては悪質な貸主の撃退にもつながります。

思いのほか大作となってしまいました!この長編シリーズに最後までお付き合いいただきありがとうございました。頑張って書いたこの記事が皆さんのお役に立てれば嬉しいです。

よかったら、クリックをして応援お願いします。

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
タイトルとURLをコピーしました