週末にパートナーのEさんと過ごしました。
個人事業主のEさんは税理士に提出する書類をまとめていました。昨年は手術入院をしたため、医療費控除を受けられるのですが、日本語があまり上手ではないEさんは、書類をまとめるのを手伝って欲しいと私に依頼してきました。1年分の領収書を順番に見ていきながら、がんが発覚した後の悲しく辛い1年が思い出され、二人とも気分が重くなり、落ち込んでしまいました。
領収書とともに、私がEさんの入院する日に渡した励ましカードが出てきたのですが、Eさんがそのカードを見ながら、「本当にありがとう。このカードはとても嬉しかった。私はカードを読んで泣いちゃいました。」と私に言いました。Eさんがカードを読んで、泣いたということは以前に聞いて知っていたのですが、あらためて言われると、その時の光景を再度想像してしまい、私はまた涙がでてしまいました。
外国で、そしてその国の言葉である日本語が上手ではないEさんが、手術や入院生活にどれだけ不安を感じたことか。そしてガンの告知にどれだけショックを受けたことか。Eさんにとっては辛い1年だったと思います。
Eさんが昨年1年、病院代で支払った金額はおよそ70万円でした。差額ベッド代が30万円ほどかかっているので、それがなければ40万円。ガンの治療ってお金がかかりますね。なかなかの出費です。でも手術だけで済み、化学療法、放射線治療をしなくて済んだことは本当にラッキーでした。もし追加でこのような治療が必要であれば、もっと治療費が高額になったことでしょう。
そして、予定外の出費と言えばEさん、実は昨年追徴課税をされてしまい、50万円余分に支払っています。これはEさんのせいではなく、毎年税理士に相談していたにもかかわらず、税理士さんのアドバイスが間違っていたために起こったことのようです。Eさんはこれには怒っていましたが、どうすることもできず、結局支払った次第です。昨年は予定外の出費が120万円かかったEさん。出費の面だけでなく予定外のことが重なったことでストレスもたまっていたEさんでした。今年は静かな1年だといいなあと願わずにいられません。
Eさんとお金に関する書類の整理をしていて、今後のEさんのお金のことが気になってきました。
Eさんは民間の保険には加入していません。私はEさんと付き合いだしてすぐに、ジムでケガをしたEさんを病院へ連れて行ったときに、外国人であるEさんの保険関係を聞いてみようと思っていたのですが、「付き合いだしてすぐにお金のことを根掘り葉掘り尋ねるのもどうなのかな・・・失礼だよね。おいおい聞いてみよう。」と思い、その件は伏せていました。そうこうしているうちに腎臓結石からのがん発覚。
今思えば、こうなる前に、なぜ民間医療保険を勧めておかなかったのか、後悔しかありません。私たちがもう少し早く付き合っていれば・・・と思うのですが、もう後の祭りですよね。
今後Eさんは、病気になる度、治療費は貯金を取り崩すことになると思います。そしてEさんは収入がある分、高額療養費制度を使っても支払う金額は高めですので、がんの再発も考慮すると貯金はしっかりしておく必要があるなあ・・と思いました。今回Eさんにもそれを伝えました。
Eさんは国民年金の加入だけですし、外国でしか働いたことのない彼は、イギリスの年金は支給されないのかな?と思います。そうなると年金は期待できませんし、彼は自分の腕一つで今後生きていかなければいけません。健康だけが頼りといいたいところですが、体も少し不安ですね。
私は今のところは健康なので、お金はないけど健康だけが私の財産です。健康であれば働いて稼ぐことはできます。普段は気にも留めないことですが、健康というのはそれだけで財産なのだとつくづく感じた週末でした。