東京に用事があって行ってきました。トンボ帰りでしたが、少しだけでも息子の顔を見たいと思い、東京にいる息子の顔をみて少しだけ話をしました。入学式に会って以来なので3か月ぶりに会いました。一人生活を満喫しており、引っ越しの時に手伝った部屋はいつの間にか生活感溢れた感じになっており、「ああ、ここでちゃんと生活しているんだなあ・・・」と思いました。
顔を合わせてすぐは久しぶりすぎて、なんだかちょっと距離感があり、私もどう接していいのかわからず少し困惑してしまいましたが、時間が経つうちにだんだん慣れてきて、以前のような感じに戻ってきました。
買い物をしてご飯を作ってあげたときは、
「え?作ってくれるの?!」
と少し嬉しそうにしており、アルバイトでまかないがあるはずなのに、食べずに帰ってきて、私の作ったご飯を黙々と食べていました。バイト先には
「今日は母が来ていて、こんなときじゃないと母の手料理は食べれないので、今日はまかないはいりません。」
って言って食べなかったと・・・(笑)「え?そんなに?!」と驚いてしまいました。少しだけおかずを作り置きをして帰ってきたのですが、私が自宅に到着するとLINEで、
「やっぱりお母さんの料理はおいしい。美味しすぎて作りおきのおかずがもうなくなりそう・・・」
とのメッセージが・・・。
息子と一緒に住んでいた時は、ひたすら息子のためにたくさん料理して食べさせてきたので、なんだか私も思い出してしまいました。こうやって子供は親から離れて親のありがたみを感じていくのかな・・・とも思いました。
息子はこの4か月間、自分がどう生活してきたか、どういう勉強をしてきたかを熱く語ってくれました。話したくて話したく仕方がないといった感じでした。
「変わった自分、頑張っている自分を見て!」きっとそういう気持ちがあったのではないかと思いました。
実家にいたときの息子とは別人になっていて、私は本当に驚きました。
東大という環境がそうさせているのだなあ・・・と思わずにはいられませんでした。
とにかく優秀な人が多く、広い視野と主体性で自分がやるべきことをどんどん進めていく、そんな人が周りにたくさんいると。しかもそれが当たり前という感覚だそうです。
学生でベンチャー起業をしている自分と同じ年の人がいたり、やりたいと思ったことはどんどんやっていく積極性に息子はだいぶ感化されたようでした。彼らはどんな環境下でも環境や他人を言い訳に「できない」とは言わないんだそうです。
息子は「今までの自分が恥ずかしい。なぜ大学時代にもっと色んなことにチャレンジして、視野や人脈を広げることをしてこなかったんだろう。」と後悔していました。
息子は東京で始めたアルバイトは今週で全て辞めるそうです。長期インターンにチャレンジするそうでいくつか合格をもらっていました。東大生はお金持ちが多いので、そもそもアルバイトをしている人がいないそうです。それだけではなく専攻にもよるかと思いますが、奨学金を借りて、親の扶養に入ったままアルバイトの給料を103万円に抑えるとか、そういった考えの人もあまりいないそうです。
起業したり、インターンでがっつりお金を稼ぎ、自分で授業料と生活費を払っているそうです。すごい人だとインターンで年収800万円とかもらっているそうです。そういう怪物たちに囲まれて生活しているうちに自分の貧困マインドに喝が入ったようです。
今はハードに勉強しながら、自分の興味ある分野の人を紹介してもらって交流をしたり、次元を高める努力をしているようでした。大学院生を始めたばかりの息子ですが、需要が多い分野の専攻のためか沢山の企業から既に逆オファーも受けているそうです。
「自分もいずれ独立して起業したいよ、お母さん。」と息子はキラキラした顔で私に言いました。
息子がどんどん違う世界の違う人間になっていっている気がしました。