「質問があります!」という子供の積極性

教育

「わからないことや聞きたいことがあるのに、質問していい時間がない。」と
息子が学校についての不満を漏らした。

園の先生と違って、小学校の先生は、
わかりやすく噛み砕いたり、子供にわかってもらおうと話す姿勢が
あまりないような印象を受ける。
小学生が授業に”ついていける・いけない”も、そういうことを考えると、
もともとの概念や内容がわからないというより、
先生の話を読み取る読解力の有無になってくるのかもしれないとも感じる。

「わからないところがあるの?」と私が聞くと、
「先生が説明しているところで、意味のわからない言葉とか、文章があったりして、
どうしてそうするのかがわからないことがあるんだ。」と言う。
「他のお友達はわかってるの?」と聞くと、「うん。」と答える。
息子に読解力がないのか?授業の内容は家で確認してもわかっているようだし。。。。
どうして息子がそんなことを言うのかよくわからないので、
先生に一度確認してみようと思っているのだが、
失礼ながら先生の『言葉足らず』とも考えられるし。。。

なんにせよ、息子はわからないまま聞き流したり、放っておくのが好きな子ではない。
ちょっとでも「どうしてだろう?」、「どういう意味なんだろう?」
と感じると積極的に質問する子である。
ある程度わかれば、わかったことにすることが出来る子と、
少しでもわからないことがあれば、わかったことに出来ない子、
そういう性格の違いもあるのかな・・と思ったりもする。

昨日も科学センターに行って来たが、
小4年生以上対象の昆虫についての講演会で、
(息子の希望で、無理やり参加を申し込んだ)
「質問はありませんか?」と言われ、開口一番に手を上げ、質問し、
その後も「もう、いいかげんんいしたら?」と呆れるほど、
何度も手を上げ質問をした。

まあ、どこへ行っても、うやむやにしたくないこと、
自分が知りたいと思うことに関しては、こんな調子である。
この積極性、頭が下がります、ハイ。。。。

「学校でも、わからないことや聞きたいと思うことがあるなら、質問してみたら?」と提案してみたのだが、
「学校ではね、質問タイムが無いことが多いし、
質問すると、みんなが、なんやかんや言うし、
先生も”何聞いてたの?”とか、”今は質問の時間じゃありません。”とか言うから、
質問できないんだ。」と言う。
この辺が、なんか、いかにも日本的。
日本ってこういう積極性は嫌がられる風潮があるもんね。
特に学校社会では。
質問を受け付ければ、学校の授業が脱線する恐れがあるし、
わかっててもわからなくても、静かに先生の話を聞く受身的な態度が
良い生徒の証みたいな・・・。
出る杭は打たれる的な・・・。
欧米であれば、反応がある子のほうが積極性が買われ、
評価が高くなるのとは、大違いだ。
むやみやたらに質問されるのも、日本的な先生だったら困るだろうし、
他の生徒さんからも「授業が進まない」とクレームがきそうだけど、
せめて1年生の間とか、小学校の先生の話し方に慣れるまで、
わからない部分に関しては、「質問はありますか?」と子供たちに尋ねて、
反応を見てやって欲しいかな・・・と親ながらに思う。
それと、「なぜ?」、「もっと知りたい!」と質問する子供の積極性も
評価して欲しいなあ。

余談だけど、昨日行った科学センターには理科相談室があり、
そこの先生にも息子は個人的に質問をしていた。
友達のスーパーボールがペットボトルの中に入ってしまったんだけれど、
空気の性質を利用して(あたためると膨張し、冷やすと縮む)、
そのボールを取り出せないかと相談していた。
冗談交じりに先生は「一番簡単なのは、ペットボトルを壊せばすぐ取り出せるよ!」と
言ったりもしていたが、きちんと息子の質問に真剣に向き合って答えてくれた。
一見、子供的なしょうもない質問のように感じるけれど、
こういうことに真剣に向き合ってもらい、繰り返し体験していくことで、
子供はどんどん伸びていくんだろうなぁと思った。
こんな先生が学校にもたくさんいたらいいな~。

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