パートナーのEさんは、検査を受けたことはないけれど、多分、ギフテッドだと思います。それも2Eギフテッドのほう。
そういう人の周りにはやはり同じような高IQの人たちが集まってくるようです。居心地が良かったり、共感し合える部分があるからなのでしょう。
「その仕事は成功しないかもしれないけど、できたら面白そうだし、やっちゃいないよ!失敗したらまたどうやり直すか考えたらいいし、仕事なんていくらでもあるからさ!」
などどいうぶっ飛んだ人もいるし、
才能を活かして商売をして何百億円も持つ資産家になったりしていて、
Eさんの周りの話を聞いていると、別世界の人々であると感じると同時に、皆さんのキャラが濃くて刺激的かつ魅力的で、面白いです。(笑)
枠にとらわれない発想力はまさに彼らの才能の一つであり、うらやましいと思う限りです。
Eさんだって、イギリスのケンブリッジ大学を蹴って別大学に進学しているくらいで、頭のいい人は大学のブランドとか一切関係なく、好きなことを追究して楽しんでいる感じです。
(Eさんは大学勉強は簡単すぎて全然役に立たず、くだらないって言ってて、「やっぱり突き抜けてるよなぁ」と思いました。とはいえ、Eさんはイギリスの大学をちゃんと卒業して修士課程を取得しています。イギリス大学は1年生から専門科目を勉強し、理学・工学は、4年間で修士まで取れる制度になっているようです。)
metaのマーク・ザッカーバーグ氏もハーバード大学を中退しているし、Uberの創業者トラビス・カラニックトラビス・カラニック氏もUCLAを中退していますよね。
でもそういう人たちにも悩み事はあり、人間関係だったり、社会的適応が難しかったりします。Eさんも例外ではありません。才能はあっても、普通の人ができることが普通にできないことがあります。
頭が良すぎて人間関係がうまくいかず、うつ病になっている知り合いに女の子(大学に戻って勉強したけれど、教授とウマが合わず喧嘩したとか)に今度会うようです。相談にのってあげたいそうです。人によって生きにくさは異なりますが、高IQは高IQ同志で、分かり合えるものがあるのだろうと思います。
息子も私が知っていた頃のかつての息子ではなくなってきているように最近は感じます。
「やればできる!」と散々、先生に言われてきたのに、なぜかスイッチが入らず、のらりくらりやり過ごしてきた学生時代。とはいえ、人並みの学生生活を送って来れましたし、難関レベルの国立大学に進学もできて、順調にいっているように私からは見えました。
ところが、東大院に進学してからは、自分の居場所はここにあったのか・・・と息子は思ったそうです。東大の枠を超えて、ビジネスコンテスト等の参加などで、ベンチャー企業の社長さんから声がかかり、更にその社長さんつながりで別の人を紹介してもらったりなどレベルの高い人たちの出会いもあるそうで、東大だけではなく、頭の切れる人たちとの新しい繋がりを持つことによって、自分らしく生きている感じがするようになったと言うのです。
例えば話のテンポが違うそうです。息子は早口のタイプで、
「そんなに早口だとコミュニケーションが取れない人も出てくるから、もう少だけしゆっくり話した方がいいかも。」
と私は息子をたしなめることが多々あったのですが、
「お母さん、ここはみんな早口で、なんなら自分より早口の人もいる。それでもちゃんと会話が通じるし、なんなら話す前から、みんなその先の話まで理解してるんだよ。今までこんな風に周りと会話したことがなかったから、すごく面白い!気を遣って、相手に話を合わせる必要もないんだ。」と。
歯車が自然に嚙み合ってくるというのは、こういうことを言うのだと思いました。改めて、知的環境レベルに合うコミュニティに所属し、自分に合った環境に身を置くことの大切さを思い知らされたのでした。
東大院に進学する前は、社会、周囲から浮かないように自分を抑え遠慮していたから、のらりくらりとやり過ごし、「やればできるのに、なんでやらないの?」という状況だったのかもしれません。息子は社会性もコミュニケーション能力も高いので、社会に適応していくために自然とそのような手段を取っていたのかもしれません。そして今は自分を偽らなくてもよい環境にいるわけです。
息子は大学院の修了単位はほぼ取り終えたそうです。成績表が送られてきたとのことで、息子が報告してくれました。
「全部いい成績が取れたよ!東大の授業は全然簡単だった。」とさらっと言いのける息子。だんだん手が届かない領域の人になっていくのを感じます。
頭が良く突き抜けた人たちに囲まれて生活する私。
私は一般人ですから、Eさんのサポートをしながら傍観して楽しんでおきますかなぁ?(笑)