私は軽度のADHDです。仕事では気を張っているので、多分言わなければ周りにはわからないと思います。
冬から3月にかけて仕事がとても忙しく、頭の中が毎日ぐるぐるしていました。苦手なマルチタスクの仕事のため、仕事が終わったあとの疲労感は半端ありませんでした。家に帰ってくるともうぐったり・・・。
そんな忙しさであっても、同僚は休みを取る時は休みをとるので、さらに人手不足で忙しく、私の疲労感がさらに増し、精神的におかしくなりそうでした。
何年ぶりでしょうか。あまり飲みたくはなかったけれど、数年ぶりにコンサータを飲むことにしました。コンサータは飲むタイミングを考えなければいけません。自分が本当に集中したいときに効用がなければいけませんし、服用時間が遅すぎると、睡眠時間にも影響してしまいます。以前コンサータを飲んだ時は、12時間後くらいに一気にシャッターが下りるように気力がなくなってしまう経験をしていたので、コンサータを飲むときは事前に息子に伝えるようにしていました。今回も息子に伝えましたが、もう一人伝えないといけない人がいることに気づきました。さすがに20時ごろから連絡がつかなくなり、連絡がついても何を話しているかわからない状況になったら、パートナーは驚くと思ったのです。
あーーーー、どうしよう。私はADHDであることは彼にはまだ言っていなかったのと、時々薬を飲むことがあることも言っていませんでした。
息子が軽度のADHDであることや片付けられないことは言っていたので、もしかしたら私のことも薄々感じているのではないかなあ・・・と思いつつ、思い切って、彼にカミングアウトしてみました。
「明日、仕事が忙しくなるし、おまけに同僚が休んでさらに忙しくなるみたいだから、実は私、薬を飲む予定なんだ。その薬を飲むと、夜には話が出来ない状態になると思うから前もって言っておこうと思って・・・」
「そうですか。病気?なんの薬ですか?」
「病気ではないんだけど、もしかしたら気づいているかもしれないんだけど、私ADHDで、マルチタスクが苦手だから、今の仕事で忙しくなる時はその薬が必要になることがあるのね。私がADHDって気づいてたかな?」
「あー、ADHDかどうかははっきりとはわからなかったけど、息子さんがADHDだって言ってたし、なかみちはよく財布とか携帯を忘れたりしてたので、なんとなくそうかなあ・・・と思うことはありました。」
「あ、そうなんだ(笑)やっぱり気づいてた?だよね。財布、忘れすぎだよね。初めてのデートの時も家に財布を忘れて取りに帰って、遅刻したもんね(笑)なんだ、気づいてたのかあ。ちょっとほっとした。いつか言わなくちゃ・・・ってずっとプレッシャーだったんだ。」
「それに私のこのややこしい部分も詳しくて、理解があったから、なかみちも何かあるのかもって。そういうことに理解があるから、だからなかみちは私にいつも優しいね。」
「だって、こういうことは変えられないし、そのことで困っているのは一番本人だから、責めるのも違うし、変わるようにも言えないし、理解するしかないでしょ?」
「そう。だから私はなかみちと一緒にいるとcomfortable。ありがとう。」
カミングアウトできてほっとしました。彼自身がギフテッドで周りと色々と違うことで悩んでいたこともあり、私がADHDだとわかっても許容してくれるとは思っていましが、やはり、いざ人と違うことを告白することは勇気がいりました。
数年ぶりにコンサータを飲みました。以前とは効き方が違っていました。12時間たってもシャッターが下りるような急激な疲労感はありませんでした。
ただやはり薬が効いているとき、頭がちゃんと回り、マルチタスクが全然苦じゃなくて、すごく気を遣わなくても無意識に仕事がちゃんとできるというか、自然にできるんですよね。
「あー、これが通常の人の脳の動き方なのか・・・」と思ってしまいます。注意が欠如していない状態っていいですね。仕事もやりやすくて、仕事をしているときの疲労感もありません。普通の人がうらやましいです。
久しぶりにコンサータを飲みましたが、その日一日だけでした。コンサータはとても脳に負担が大きく危険な薬ですから、あまり使いたくありませんでした。コンサータを飲まなくともよい仕事をしたいです。今の仕事はマルチタスクなので、私の本来の性質には向いていません。
早く転職しなければ・・・