たくさんのスキンシップ

生き方

日曜日はイギリス人男性のEさんとデートをしました。
日本に来て6年、自宅でフリーの仕事をし、ジムに通うだけの彼はほとんどデートらしい場所などを知らないようだったので、私が全て提案し連れて行ってあげました。

静かな男性なので、静かな場所がいいだろうと思い、私のお気に入りの場所に連れていくにしました。山に行き、簡単なハイキングをしました。眺めが最高で、ただ虫の音だけが聞こえるところで、静かに時を過ごしました。とても穏やかな時間が流れ、心が落ち着きました。

ハイキングの途中、私は砂利道で足を滑らせて転んでしまい、その後も何度も転びそうになったので、私が転ばないよう彼は手をつないでくれました(笑)自然に手をつなぐことができ、スキンシップができました。(でも転んだ傷は相当ひどく痛かった!)

山を下りたあと、川辺に座り、そこでもまったりと水の流れや鳥の鳴き声や虫の音を聞きながら静かに過ごしました。ときどきやってくるボートの波におびえる私に彼は肩を抱いて「大丈夫」と言ってくれました。

彼は「今日は楽しい」、「なかみちは私にとって大事な人です。」

などど言い、「あー、これって好きとは言ってないけど半分告白だよねー」と思いました。

夕方になると、風が冷たくなり、私は腕が寒くなってきました。それに気づいた彼は、腕をさすってくれ、私の手も温めてくれました。彼はヒーターのように手が温かくて、とても気持ちが良かったです。奥手男子だと思っていたけど、ちゃんと自分から自然にスキンシップができる人なんだなあと思いました。

ハイキングが終わってから私たちが好きな韓国料理屋さんに行ってご飯を食べました。彼の故郷の話、大学の話をしました。私は勘違いをしていましたが、彼はイギリスの大学を卒業していて、アメリカのカリフォルニアに行っていたというのは1年間の留学だったそうです。そして卒業してから2~3年間、カリフォルニアで働いていたとのことです。

数学と物理が好きな彼は、大学では物理学を専攻していて、手先が不器用のため実験はあまりせず、理論物理がメインで論文のテーマは宇宙物理だったとのことです。今の仕事では、ずっと考えることばかりで物理シュミレーションをしているのだとか。私にとっては未知の世界の人です。

イギリスの大学はエンジニアリングとフィジックスを専攻した学生のみ、4年間で修士課程まで終了させるらしく、大学に入学してから専門科目のみを4年間みっちり勉強し勉強に明け暮れる4年間だったと言っていました。日本では大学院まで行き修士課程を取得するのに6年かかるのに、4年間で詰め込むなんて相当大変だったろうと思います。彼は更に3年生のときカリフォルニアに留学までしてますしね。女性に縁のなさそうなオタクっぽい感じはしてましたけど、そういうことですか(笑)

そんな彼ですが、大学に入学した1年目、大学を中退したらしいのです。最初は電子工学を専攻していたらしいのですが、面白くなくて辞めてしまったのだとか。そして大学に入り直して物理学を専攻したのだそうです。真面目そうな彼なのに、ちょっと意外でした。でもそんな彼に私は共感を覚えてしまって、クスクス笑ってしまいました。彼は私の反応に「??」って顔をしていたので、私はこう言いました。

「実は私も大学に入ってすぐに中退してるの。外国語大学に入って英語を専攻していたけど、面白くなくて辞めちゃって、次の年に別の大学に入って社会学を専攻したんだ。」

彼は驚いた顔をして、自分と同じ理由で同じ行動をしている私に共感してくれました。「面白い!」と。どんどん二人の距離はこうして縮まっていきました。

お店を出て、彼は自転車で、私は電車でしたが、電車が来るまで駅の前で別れ惜しそうに彼は私の手を握ってくれました。

お互いに告白はしてないけれど、恋人になるためのようなデートだったと思います。

国籍も文化も違いますし、身長差は30センチあり、年齢も10歳差(私が年上)あり、違いがある私たちですが、心でその差を埋めようと近づきつつあります。

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