初めての喧嘩

生き方

Eさんと初めて喧嘩をしました。事の始まりは私の誕生日のことでした。

「今週末誕生日だよね?お祝いしたい。週末会える?」とEさんから連絡があったのは、水曜日。
そこからどのようなお祝いをしてくれるのか全く音沙汰なし。
そうして前日の23時頃に、

「行きたいところある?外でご飯食べたい?何がしたい?」とLINEで聞かれたのです。

さすがにもう誕生日も差し迫ったこの時間なら既にプランを考えてくれているものと思っていた私は、がっかり・・・。
「お祝いしたい!」と誘ってくれるのなら、何をするかは考えてくれているものと思っていました。もし私のしたいことや行きたいところを優先するなら、数日前に「考えておいて」の一言があってもよかったはずなのに、そんな一言は一切なかったのです。

・・・で前日、
しかも日付の変わるギリギリの時間帯に「どこに行きたい?何がしたい?」の一言。

時間帯は夜中ですから、眠気マックスで私は何一つアイディアが浮かびませんでした。
返答に困って沈黙していると

「なかみちの好きなお寿司はどう?」と言うEさん。

でも場所は、提案できなさそうでした。
(彼は日本では友達もいなく引きこもり系のため店を知りません)

「何をするか、どこへ行くかは明日までに考えておくね。今日はおやすみなさい。」と私が返答すると、焦ったのかなんだかんだと色々言ってくるEさん。

「私(Eさんのこと)の部屋で会って、そこで相談して外にご飯を食べに行く?」などなど・・・

しかし、私は完全に眠気と無念さで答える気がなかったため、何を言われても
「ごめん。考えておく。もう寝ます。おやすみさない。」を連発。

そうしてLINEが終わりました。

次の日、しっかり寝たにも関わらず、なんだかムカムカして、出かける気になりませんでした。
朝起きると明け方にEさんからメッセージがきていることに気づきました。

「お誕生日おめでとう。なかみちのことを考えるといつも幸せだよ。この気持ちは伝えたい。今日会えるのを楽しみにしてるよ。」

「なかみちは和菓子は好きですか?でも今ダイエット中だからダメかな・・・」

夜の会話で不穏な空気を察して、ためらいながら明け方に送ってきたご機嫌とりのメッセージだということはすぐにわかりました。

すぐには返答する気にはなれず、しばらく放置。午後になってから私は英語で長文メッセージを返しました。日本語だとEさんの日本語力からいってミスコミュニケーションになりそうだったので、英語でしっかり自分の意志を伝えました。

〇昨晩はまだプランを決めていなかったことに驚いた。
〇日本では一般的にお祝いに誘った男性は事前にプランを自分で考えておいてくれるか、事前に相手の希望を聞いてくれること。でもあなたのスタイルが日本の一般的なものと違って当日に二人で決めるスタイルならそれでも良いけど、それでも急にどこに行きたいかと聞かれても困ってしまうので、私はやっぱり事前に聞いて欲しかったという気持ち。
〇今回のことは私の気持ち的にがっかりしてしまって、今はもう二人で出かけたい気分ではないこと。

Eさんからの返答は

〇実は昨日、なかみちが気分を害していたことは気づいていて、心配していた。
〇そんな期待があるということはわからなかった。
〇なかみちはとても大切な人だ。私は間違ってしまった。悔しい。
〇もっと早くに相談していればよかった。やっと今それがわかった。
〇緊張していて聞けなかった。
〇まだ私(Eさんのこと)に会いたい?LINEでのコミュニケーションは難しい。
〇昨日の晩、なかみちは本当に気分が悪そうだったから、LINEじゃなくて対面で話したかった。だから昨日は何も言わなかったけど、それは間違いだった。コミュニケーションは大事だからその時もっとちゃんと話すべきだった。

〇さっき、和菓子について話したけど、和菓子の店を考えていた。ゆっくりできそうだよ。
先週チェックしていたお店で、なかみちの好きな栗のお菓子があると思う。

「和菓子のお店に行ってそのあと何するの?」
私は彼に考えさせ、提案させたかったので、そう質問した。

するとEさんは答えた。

〇近くにある公園を散歩するのはどう?
〇その後で、ご飯一緒に食べよう。家で私(Eさんのこと)が料理してもいいし、外で食べてもいい。いつもなかみちと一緒に決めるから、昨日相談したんだけど、遅すぎた。ごめん。
〇なかみちは寿司が好きだから、寿司を食べに行くのもいいと思ったけど、美味しい寿司屋を知らない。だから相談したかった。
〇私が(Eさんのこと)料理するなら、ステーキとサラダにするよ。最近なかみちはダイエットしていて夜にライスやパンを食べないから。
〇私(Eさんのこと)の提案はだめ?

私は「和菓子のお店いいね。そこに行こう。そして散歩して、お寿司を食べに行こう。美味しいお店、私知ってる。」

それにこう返答するEさん。
〇会えるの?すごく嬉しい。私は完璧な人間じゃない。時々間違えます。ごめんね。でもなかみちのそばにいつもいたい。

「完璧な人はいないことは知ってる。だから私たちはお互いを理解するために話し合うことが必要だよね。コミュニケーションは大事。」と答える私。

Eさんはこう答えた。
〇今は悔しくて悲しいけど、ちゃんとコミュニケーションできて、嬉しい。解決できた。なかみちとそんな関係になりたかった。

Eさんが日本語、私が英語を使ってコミュニケーションをするという、なんども不思議な私たちのコミュニケーション(笑)

こんな会話がLINEでなんと2時間続きました。解決したのか?なんかよくわからないけど、それでも私はなんだかモヤモヤし、出かける気分ではありませんでした。これから出かける準備をして、交通機関を使って移動すると、待ち合わせの時間は4時?5時?位になることは想像がついたからです。和菓子を食べるような時間ではない・・・だから前もって決めとくべきじゃない???という怒りも再びふつふつ湧いてきました。

待ち合わせに場所に私が到着すると、そこにEさんが悲壮な、今にも泣きそうな顔で立っていました。まるで恐怖に震える子リスのようでした。もう秋だというのに半袖、短パンのEさん。


「いつから待ってたの??」

「1時間前から。」

「寒くないの?そんな恰好で。」

「寒くない。今日は一番いい服着てきた。」

え??普通のTシャツ、短パンなんですけど・・・・(笑)

「Tシャツ、黒。短パンも黒。一番かっこいい色の組み合わせ。」

寒空にTシャツ・短パンで立っていて、泣きそうな顔で「今日一番いい服。」と言っているEさんを見た瞬間、怒りが一気に吹き飛んでしまい、どうでもよくなりました。そして思わず笑ってしまいました。

こういう人なんだよな・・・Eさん。
素朴で純粋な心優しい、一途な人。
「大好き!」とEさんを愛おしく思った瞬間でした。

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