初めて「好き」と言った

生き方

赤や黄色の銀杏やもみじに染まった秋。綺麗な秋の季節です。

私はEさんと紅葉を見に行きました。Eさんは日本に来て6年もたつというのに、日本を満喫した生活を全く送っていなかったことを実感します。紅葉を見に行ったことすらないというのです。日本の普通のことを全く知らないEさん。人見知り過ぎて誰も彼に教えてはくれなかったのでしょう。ジムでも大人しくて、最初は私と話すときも目を見て話すことはしてくれませんでした。今は私を信頼し、安心して、私の目を見てちゃんと自分の気持ちを伝えてくれます。私は彼にたくさんのことを教え、日本生活を満喫させてあげたいです。

綺麗な紅葉を見ながらEさんと話をしました。Eさんは来年の秋、友達の結婚式でイギリスに一時帰国するということと、ご両親が日本に来年早々遊びにくるとのこと。ご両親の日本訪問はコロナ前に企画していて、来日するはずだったのが、コロナによって延期されてしまっていたそうなのです。今は外国人の来日が可能になったため、来年にご両親が来られるそうですが、そうなると4年ぶりの対面だそうです。よかったなあ・・・と思いました。

紅葉を見終わった後、夕飯を食べに行きました。そしてそのままEさんの部屋には行かず、一旦私自分の家に帰ることにしました。Eさんはそのまま私がEさんの部屋に泊まると思っていたようで、すごく驚いていましたが、

「ごめんね。ちょっと家でやりたいことが残っていて、ちょっとだけ帰って、すぐにEさんの部屋に行くね。」

と私が言うと、なんとも言えぬ顔でEさんは「はい、わかりました。」と言いました。

そして私は用事を済ませてから、小腹が空いたとき用にとEさんの部屋に持参するパウンドケーキを焼きました。するとEさんから、私を心配するメッセージが・・・

「もしかして、なかみちは今日は来ないの?今日はもう会えないの?不安で仕方がないんだ。」

ケーキなんか焼いていたもんだから、時間がかかってしまい、しばらくEさんを放置していた私。

「しまった!」と思い、すぐにEさんに返信をしました。

「ごめんね。あと30分程で家を出るから、ちゃんとEさんの部屋に行って泊まるから心配しないで。」

Eさんは相変わらず不安症のようです。急いで彼の家に向かうと、忠犬ハチ公のようにEさんは立っていました。素直で純粋で一途なEさん。私だけを真っすぐ見てくれていると感じます。

「ごめんね。ケーキを焼いてたら遅くなっちゃって・・・。」

「え?ケーキ、焼いたんですか?」

「うん。夜中、お腹すいたら一緒に食べようと思って。」

私がそう言うと、感動するEさん。そして

「ごめんね。私、さっきは不安で変なメッセージを送ってしまいました。この間もなかみちと会えなくなるかもしれないとメッセージを送ってしまいました。私は面倒くさい男ですね。」

「大丈夫だよ。私こそ不安にさせてしまってごめんね。」

Eさんは女性っぽい性格なのでしょうね。私は頻繁に連絡とらなくても、会わなくても結構平気なタイプで放置しておいてくれた方がいいんだけど、Eさんは私とはそこは真逆のようです。

Eさんと私はそれからたくさん愛し合いました。本当に私たちは相性がいいようで、一度くっつくと離れられません。何度も何度も肌を重ねてしまいます。結局、前の日の夜から次の日の夜まで、22時間の間、仮眠を3時間程取っただけで、ずっと行為をするというありさまでした。何度したかなんて数えられませんでした。相性が良すぎるのも考えものです。

とても性欲の強いEさん。Eさんは今まで付き合った女性は3人。前の彼女から10年あいて私が今、Eさんの彼女になったわけですが、疑問が湧いてきてこんな質問をぶつけてみました。

「そんなに性欲が強くて、その間、ガールフレンドがいなくて困らなかったの?」

すると・・・

「女性と付き合うことが面倒くさくて、今までの彼女とは短い付き合いだった。こんなに安心して、一緒にいることが自然だと思える相手に出会えたことに驚いている。そして、本当になかみちを心から好きだと思えるし、心から好きだという気持ちが溢れてきて伝えずにいられない。毎日、一日中なかみちに好きだと伝えているけど本心だよ。今まで誰にも「好き」と言ったことはないんだ。それになかみちが好き過ぎて、いつも体がなかみちを求めてしまう。こんなことも初めてなんだ。自分でも驚いている。」

彼女に「好き」と言ったことがないとは、驚きました。付き合っているのに、言ったことがないなんてあるの?と思いましたが、でもEさんならあり得そうな気がしました。

確かに、私の時も最初は「好き」という言葉を一切出しませんでした。Eさんの行動や態度からは好きというメッセージが伝わってくるし、告白めいた言葉も使うのに、なぜだか「好き」という言葉が一切でてこなかったのです。そのことを不思議に思っていましたが、やっと最近、「好き」という言葉をEさんの口から聞けるようになったのです。一度言えるようになると、どんどん使えるようになるんでしょうね。朝、昼、晩、一日中、毎日好きだと伝えてきます。

私はEさんの全てが大好きです。Eさんも私に心を許してくれています。このまま穏やかにずっと一緒にいられたら嬉しい。でも体がお互いを求めすぎて、ちょっと大変な私たちです。

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