セカンド・バージン

生き方

相変わらず、Eさんは負傷中のため家で療養中でした。引き込もり気味で大分ストレスが溜まっているようだったので、週末にEさんのところにお見舞いに行くことにしました。

「私の部屋で一緒にサザエさんをみましょう。」というEさん。
(Eさんは日本語の勉強のために漫画を少し読んでいるとのことだったのですが、私はサザエさんを勧めていました)

とうとう彼の部屋に誘われました!私たち、いよいよ?と言いたいところなのですが、彼は負傷中です(笑)そんなことができるわけがない。しかもキスもまだちゃんとしていないのに・・・

週末、手料理を持って、彼の部屋に行きました。サザエさんをゆっくり見るつもりで。

初めてのEさんの部屋に私はちょっとドキドキしました。新しいマンションのようで新しい建物の匂いがしました。そして非常に小綺麗で、シンプルな暮らし方をしている部屋でした。ミニマリスト的な感じで、Eさんの性格が出ているなあと思いました。部屋に誰も入れていない感じもしました。人を呼んでもてなすような家具も日常品もなく、人見知りのEさんらしい部屋でした。

「肉を食べたい!」というEさんのリクエストに応えて、メンチカツサンドを作りました。Eさんの部屋で一緒に晩御飯を食べ、サザエさんを見て・・・そう思っていたのに、いつのまにか食事の途中でイチャイチャが始まってしまいました。

思い切って、私がEさんの唇に軽くチュッとすると、Eさんは「待ってました!」とばかりにダムが決壊したかのごとくの勢い。

え????ちょっと待って!

Eさんのあまりのギャップに驚く私でしたが、そんなことはお構いなしのEさん。
け、け、けがは大丈夫なのでしょうか???

Eさんはケガをしているので、そのようなことはないと私は思っていました。ところがEさんは「できる!」と言い出すのです!驚きました。これは本当に始まるんだなあ・・・と思いました。私は20年ぶりでしたので、やり方がわからないし、今日はそういうことがないと思っていたので、心の準備ができていませんでした。

Eさんに全て任せよう!そう思いました。


「イギリス人の行為は長い」というのはネットで知っていたのですが、結論から言いますと、本当に長かったぁ・・・(笑)

男性がただ果てることを目的としている感じではなく、二人の時間をゆっくり楽しみ、体で愛情を確かめあって、コミュニケーションをとるという感じでした。こういう愛し方は初めての経験でしたがとても良かったです。

20年ぶり、久しぶりの関係がイギリス人でこのようなものになるとは全く予想もしていませんでした。人生、何があるのかわからないものです。アラフィフで、まさかこのようなことが起きるとは本当に夢にも思いませんでした。Eさんの愛情が感じられ、大切にされていると感じ、とても幸せでした。

セカンドバージンとなるため、痛みを気にしていましたが、やっぱり痛かったです。Eさんも久しぶりだったのがわかりました。

お互いにうまくできなくて、手探りでの行為でしたが、それでもゆっくりお互いの愛情を確かめ合うように愛し合えたのはとてもよかったです。こういうペースも私たちは一緒で、互いに関係を作り合っていくという感じがして、なんだかホッとして、安心しました。やっぱり色んな意味で二人の関係は無理がなく、いつも互いに自然体でいられるので、相性の良さを感じます。

一通り、行為が終わった後、避妊の話になりました。今回は本人も予定外だったらしく準備をしていなかったとのことで、私たちはこの夜は”なし”での行為でした。今後はどうするのが良いのか、どうしたいかとEさんに聞かれました。大事な話しなのに、行為の前にきちんと確認しなかったことを謝罪もされました。こういうところが欧米人らしいなあ・・・と思いました。日本人同士だと、こういうことはうやむやになったり、男性任せになったりしてしまうのに、どうしたいか、二人にとってどうするのが良いのかをきちんと話し合うということは、お互いを尊重し合い、思いやっている感じがしてとてもいいなぁと思いました。「今後は使って行為をしたい」と私が言うと、アレルギーがあるかも確認されました。Eさん、本当に素敵な人だと思いました。

ご飯を食べてサザエさんを見たら家に帰るつもりが、この日はまさかのこのような事態になり、私は明け方の5時にタクシーを呼んで帰宅の途につきました。夜の9時から明け方の4時半まで、徹夜で何度も愛し合った私たち。とにかくながーーーく、あまーーーーい夜でした。

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