虫オタ・・・・・それはわ・た・し。
息子が虫好きで、それについていっているだけの私だったのに、
いつの間にか私のほうがはまってしまった。
昨年の夏に国産カブトムシをオス・メス2匹ずつ飼い、交配。
見事に沢山のたまごが生まれた。
あまり多すぎると飼えないので、5つを残して友達にあげた。
うちにいるその5つの卵は、孵化(ふか)し、幼虫になり、
脱皮を二度重ね、今は蛹室(ようしつ)を作り、蛹(さなぎ)になっている。
カブトムシは完全変態の昆虫なので、このあと羽化し、成虫になる。
前蛹から蛹(蛹化)、蛹から成虫(羽化)の変化は、
育ててきたものにとっては一番の楽しみだ。
残念ながら、うちのカブトは、
大きい水槽の底の真ん中あたりに蛹室を作っていて、
その様子があまりよく分からない。
隣の家にもカブトがいる。
そこのおうちの息子より一つ年下の男の子が、
お祭りの射的でお人形当てるつもりが、
その隣にあったカブトの幼虫を当ててしまい、
しぶしぶ持ち帰ってきたそうだ。
どうやら虫が大嫌いらしく、
「カブトの幼虫もらってくれない?」と言ってきたけど、
うちも沢山いて、飼いきれなかったので、
「飼い方を教えてあげるし、せっかくだし自分で飼ってみなよ。」
とオススメした。
結局、本人は嫌がって、
そこのおうちのママが面倒をみてたみたいだったけど、
「ちょっと助けてくれない?」と、
いつも息子と隣の奥さんとで、フン掃除やら、霧吹きなどをしていたようだ。
その幼虫がつい最近、蛹室を作れきれず、土の上で蛹化してしまった。
隣の奥さんは、慌ててピンポ~ン!
「よ、よ、幼虫がぁ~~~~~!」と慌てている奥さんに
「大丈夫ですよ。土の硬さや深さがしっかりしていなかったりすると、
うまく蛹室が作れなくて、こうなっちゃうんです。
そういうときはトイレットペーパーの芯を半分くらいの長さに切って、
立てて(国産カブトムシは縦長にお部屋を作るため)、
その中に蛹を入れておけばいいんです。
これを人工蛹室っていうんです。蛹ちゃんのための緊急措置です。」
とお話し、やってみせた。
(うちのお気に入りカブト飼育法のHPには
人工蛹室の作り方も丁寧に書いてある。)
そんなことをしてたら、まわりに沢山のご近所さんが集まってきて、
「すご~い!」と大絶賛。
いえいえ、カブトを飼育しているものにとっては、ごく普通のことで・・・・。
そのカブトちゃんも昨日羽化に成功し、メスのカブトムシになっていた。
その子のおかげで、私も息子も蛹や羽化の姿を目の前で見ることが出来た!
うちのは、まだ蛹のままみたいで、成虫になるにはもう少しかかりそうだ。
本当は、蛹化、羽化ともにその姿を観察しようと思っていたのだけれど、
愛着がわき過ぎて、掘り出して観察するよりは、
自然のままに成虫になることを望むようになってしまった。
ここまで大事に育ててきたカブトちゃん、待ってるからね。
カブト好きが高じて、
色々本を読んでいるうちにカブちゃんの飼育法だけでなく、
こんな秘めたパワーも知った。
こんな言葉を聞いたことがあるだろうか?
カブトムシの幼虫の体内に存在する抗菌性ペプチドのことで、
細菌の多い腐葉土の中において
カブトムシの幼虫の体内に雑菌が侵入した場合に、
これを殺して感染を防止する作用を持つそうだ。
(ウィキペディアより引用)
そしてこれを抗がん剤として臨床利用することが
現在研究されているようである。
ただ実用化するまでには、まだまだ問題もあり、時間がかかるらしいのだが、
それでも夢のある話だし、
昆虫にはまだまだ驚くべき能力が隠されているのではないかと思うと、
さらに夢が膨らむ。
地球上に生きている動物の7割(700万種)が昆虫であり、
地球環境がどう変化しても、生き続け、栄えている生物なだけあるぞー!
虫、すごいぞ!
カブトムシ、すごいぞ!