「共感覚」
最近まで知らなかった。
新しい脳科学の研究分野のようだ。
息子が小さい頃かったころから、
変わったことを言う子だなとひっそりと感じていた。
色に例えて言うことが多かったからだ。
だけどただ単に、人より感受性が強いのだと思っていた。
最近になって、テレビで息子と同じようなことを言っている人を見て、
「あ!おんなじだ!へー、これって”共感覚”っていうんだ。」とわかった。
共感覚とは・・・・
ある刺激に対して通常の感覚だけでなく
異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいうそうだ。
息子の場合は、共感覚の中でも最もよくあるパターンで、
文字(漢字以外)と音に色がついて見えるという。
例えば、数字。
0-白
1-黒
2-赤
3-黄色
4-青
5-ピンク
6-赤っぽいオレンジ
7-黄緑
8-緑
9-ピンク
とこんな風に見えるんだって。
10以上は、1の部分が黒で、0の部分が白という風に
1~9の色の組み合わせで見えるんだとか。
ひらがなにもカタカタにも、アルファベットにも色があって、
色で見えるらしいけど、聞き出すのは大変なので断念。
耳で聞いた音(音階によっても)色が見えるんだって。
色の見え方は人によって違うらしく、一定ではないようだ。
この共感覚。
特別なことなのか、それとも
皆が持っている感覚にもかかわらず、
大きくなるに連れて消えていく感覚なのか、
その辺はまだまだ解明されていないようだ。
文字や音が色で見えるからといって、
特別普通の人と変わったところはない。
ただ、文字や音に色があるという感覚は、
ない人には理解しにくい感覚なので、
「変わったことをいうな・・・」くらいに捉えられることはあるかもしれない。
私が息子にこのことを指摘するまでは、
息子は、皆にも文字や音に色が見えるんだと思っていた。
ごくごく当たり前のことだと認識していたようだ。
人間って不思議だね。
もっとこの不思議な感覚を知りたくなって、
こんな本を読んだ。
共感覚をもつ有名人には
宮沢賢治やノーベル賞を受賞した物理学者、リチャード・ファインマンがいるらしい。
で、こんな本も読んでみた。
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