燃える息子と燃え尽きた私

生き方

スタートアップを目指す起業家の卵たちの集いを紹介してもらった息子は、学生起業家の卵たちが登壇して資金調達を目的とするプレゼンテーション会に参加してきたらしいのです。(息子は観覧側です)そこはもはや別世界で、自身の新しいアイディアやサービスを投資家たちの前でプレゼン(ピッチというそうです)するその様子は、日本の未来を見ているようだったとのこと。

20代前半にして既に自身の作ったスタートアップ企業を売却して利益を得たつわものもいたということで、息子からその話を聞いたときは、本当にびっくりしました。

しかし話をよくよく聞いていると、優秀な起業家の卵たちは、小さい頃から環境に恵まれた人たちというのでしょうか、庶民ではない人たちの臭いがしました。いわゆる上流国民群っていうやつです。

息子は以前から言っていたのですが、自分の回りは留学は当たり前だったり、お金に関する価値観も全然異なり、育ちの違いを感じるそうです。そして有名大企業の入社にこぎつけることができる人たちというのは、そういう人たちばかりのようで、採用担当者をはじめ、有名大企業に勤めている人たちは自分たちと同じような育ちのいい、スマートな人を好んで採用するようだとのこと。庶民で、成り上がり人間はどんなに素性を隠してぶっていても、ギラギラした根性のようなものを見破られて、嫌がられてしまうのだとか。(庶民出身の先輩談)そのため自分も昔からあるような有名大企業には就職できないのではないかと言っていました。

それを聞いたときに上流国民は上流国民の中だけでつるんで世界を作っていき、格差がどんどん広がっていくのだという縮図を改めて感じさせられました。噂のように話には聞いていても、実際に息子が現実を見せつけられているのを知ると、都市伝説ではなくこれが現実なのだなあ・・・と思わずにはいられませんでした。

理系東大生の最近の就職事情としては、外資系コンサル会社、金融(特に外資系銀行)、商社が就職先として人気らしいです。業界としては文系のイメージですが、最近は理系も文系もあまり垣根がないそうです。

失業中の私としては、次の就職先を探さなければいけないのですが、腰が重く、なかなか探せていません。夢のある若者の話を聞くたび、自分の現在に愕然とし、悲しくなります。何もないただのアラフィフおばさんですから。空の巣症候群もあって、子育てに燃え尽きて何もやる気が起きません。したくないことはたくさんあるけれど、やりたいことなんてないんですよね。失業保険もあと少し。困ったものです。情けない・・・

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
生き方
スポンサーリンク
なかみちをフォローする
タイトルとURLをコピーしました