結婚するかもしれません

生き方

〇殺未遂を起こした友達が亡くなりました。残された家族はどんな気持ちなのだろうと想像すると、とても胸が痛くなります。

詳しくはこちは


そのことをきっかけに「一緒にいることとはどういうことなのか?」と考えていた私ですが、意を決してパートナーに今の私の気持ちを伝えてみました。そして、二人の関係をどう作っていっていいのか今はわからないので、距離を置きたいと伝えてみました。正直に言うと今まで彼との関係を作るために、頑張っていたので少し疲れてもいました。仕事、息子の世話や家事、彼との時間、この3つを回してきた1年半は時間的にとても厳しかったです。睡眠時間を削って頑張ってきました。しかし頑張りすぎて、そろそろ限界かなあとも思っており、そのことも併せて伝え、一旦距離を置きたいと伝えました。

すると、彼は話の途中で泣き出してしまいました。まさかこんな話になるとは想像もしていなかったのだと思います。今のままの関係は続けられそうになく、これから二人の関係をどう作っていけばよいのかわからないと私が言うと、「次のステップに進めたい」と彼は言いました。

「二人で一緒に住みましょう」と。

たしかに以前からその話をしていましたが、彼は住むところを探す気配もなく、いつからどこに住むのかやお金の話を具体的にすることもなく時は過ぎており、私の中では彼は一緒に住む気はないのだと思っていました。

「なかみちとなら一緒に住めると思う。私たちはうまくやっていけると思う。」と彼は言うのですが、私は彼に何も与えられない状況であることやそれによって不甲斐ない人間に感じてしまうことがあり、本当にうまくいくのだろうか?と思ってしまいました。次のステップに進みたい、一緒に住みたいという彼。私たちはどこまでお互いの関係を進めていけるのか?私は疑問に思い、こんな質問をぶつけてみました。

「ねえ、私と結婚たいと思う?」

一瞬、沈黙になりました。我ながらド直球だなあと思いましたが、彼の反応をみてみたくなりました。彼は静かに答えました。

「どっちでもいい。」

予想外の答えでした。

「どっちでもいい??ってどういうこと?」

「うーーーーん。今はちゃんと答えられないです。電話では、難しいです。」(電話での会話でした)

「あ、そうなんだ。また今度会ったときに話そうか。わかった。」とその時は、私は答えました。

でも実際には、会ったときにはその話にはなりませんでした。

そして時間が流れ、私の方から、やはりもう一度話を切り出しました。会うとお互いに真面目な会話ができないため、また電話でこの件を話しました。

「私、二人の関係に自信がもてないから、距離を置きたいと思う。」

彼は驚いて、私から距離を置きたいと再度言われるとは思っていなかった様子でした。私が述べる距離を置きたいという理由は理由にならないと、ことごとく却下してきました。そして彼は自分の気持ちを語り始めました。

「私にとってなかみちはとても貴重な存在です。私は少し難しい人間です。私と合う人はなかなかいません。なかみちと一緒にいると安心して居心地がいい。自分の人生でやっと見つけた人です。だから放したくありません。これからも一緒にいたいです。それに二人のことだから一人で勝手に決めないでください。問題があるなら二人で考えて、一緒に解決していきましょう。これからどんな問題が起こるかわかりませんけど、二人で頑張りましょう。」

その言葉を聞いて、私は涙が出てきました。彼はこれからの人生を私と一緒に歩みたいと真剣に考えていることが伝わってきました。

それに、私の生き方の癖にも気づきました。私は何でも一人で考え、一人で決め、一人で行動することに。家庭環境が良くなく、自立心が強い私。離婚して一人で息子を育ててきた私。全て自分一人でいつも解決し、生きてきました。自分しか頼れないと思っていました。自分がしっかり生きていかなければいけないと思っていました。いつしかその考えに囚われ過ぎていたかもしれません。もっと誰かに頼ってもいいのかもしれません。

「二人で乗り越えて解決しよう、一人のことではなく、二人のことだよ。」

この言葉にはっとしました。私は一人ではない、彼と分かち合って生きていくのだと。

それと同時に「結婚がどっちでもいい」の意味がわかりました。二人で一緒にいられるなら、形にこだわらないという、私と同じ考えであることが。そして私は彼にこう言いました。

「結婚が二人にとって必要になったら、私と結婚してくれる?」

「はい。結婚しましょう。」

彼と同じ気持ちなことがわかりほっとしました。すると彼は続けてこう言いました。

「実は、結婚のことは、どう話していいかわかりませんでした。なかみちは一回結婚しています。そして離婚しているから、”結婚はもうしたくない”と思っているかもしれないと思っていました。結婚にいいイメージがないかもしれないと思っていました。」

予想外の言葉でした。彼自身は結婚することには問題はないけれども、私を気遣ってくれていたんですね。離婚していれば、結婚したくないと思う人もいると。そうですよね。そういう人もいます。だからこそ私から「結婚してくれる?」と言ったことは、彼からすると都合がよかったのかもしれません。

私たちにとって大切なことは二人が一緒にいることであり、結婚することが目的ではありません。しかし私たちにとって結婚が必要なときは、お互いに結婚という形をとること、そして次のステップに進むことについて、これで合意がとれました。

上記の話の内容は、はしょっている部分もあります。お互いに結婚が必要な時とはどんなときかなど他にもたくさんの会話をしました。

私が昨年の彼の手術のサインをする時に、主治医の先生から私たちの関係がどんな関係なのかを詳細に聞かれたことを告白しました。これは彼には言っていませんでした。彼の手術のサインをした時、まだ私たちは付き合い立てだったため、私はどう説明してよいか困っていました。「あの時は説明に困ったんだよ」と今回、私の気持ちを伝えたのですが、すると彼は、逆だったらどうだっただろうというのです。もし私が手術する立場なら、息子がサインをし、自分は蚊帳の外だっただろうと。「こういうことは今後、結婚していない限り、二人の間に起こることだよね?そうだよね・・・」と話しました。私は自分が何かをする立場のことだけを考えており、彼の立場では物事を考えていませんでした。

今後何かある度に、彼が家族でないがために、息子が前面に出てきて何もできず、蚊帳の外だったらさぞかし気分が悪いのではないだろうか?と彼の立場を想像しました。息子は私から離れますし、一番近くにいるはずの彼が何もできず、歯がゆい思いをし、役立たずのような感覚になってしまう。そう、彼の立場を想像したら、私たちは結婚した方がいいのではないかと思うようになりました。

私は彼と家族になりたい。そして彼と二人で色んなことも乗り越えて、一緒に生きていきたい。彼にしてあげられることがあれば、してあげたいと思いました。

私たちは結婚するかもしれません。

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