愚痴になってしまいますため、読み苦しい点があるかと思いますが、予めご了承ください。
今、ある勉強を人に教えています。大人のいい年齢のいった方たちです。基本的にはマンツーマンです。年をとっても勉強したいと思い、勉強することはいいことだと思っています。
大人の学びって、子供と違って、目標がぼんやりしていることも多く、またそのような方は受け身的であったり、方向性がずれて勉強法が間違っていることも多く、正直に言いまして、ちょっと疲れます。
こういうことを知りたいという質問があったので、参考図書をいくつか紹介し、それを参考にして勉強すると良いと伝えます。かつて同じ教室で一緒に勉強していた人たちで、わからないところがあるので教えて欲しいと言われるのですが、かつて使っていたテキスト、参考図書、そこには知りたいこと全てが書かれているので、その方たちがわからないと言っていることに、毎度愕然とさせられます。
どういうことかと言いますと、具体的にこんな感じと例えて説明しますね。
その方の知りたいことが
2+2の答え
だとします。
テキストや参考図書に
●●と〇〇を合わせると●●〇〇になります。これが足し算です。
と解説が書かれていたとします。
その方は、「●●と〇〇を合わせると●●〇〇になります。」と「2+2の答え」がリンクしない。
そんな感じです。
だから、「2+2の答えは何?解き方のコツを教えて」と私に質問してくるんですね。
そして、教えても次に同じ問いが出てくると、答えられません。忘れています。
基本さえわかれば、あとは数字が変わって、3+5であろうが、10+8であろうが、解けるはずなのに、やっぱりそれもリンクしません。応用ができないのです。
理解する力や自分で考える力、記憶を保持する努力がないようです。
ちょっと調べればわかるようなことも、平気で質問してきます。調べる力もないようです。
「そりゃー、10年以上学んでも身についていないわけだ。」と思うわけです。このようなラリーが続くのですから、疲れます。
一人の方は、「ちゃんとお金を払います」と言ってくださったので、その方(2+2の方とは別の方です)からは今はお金をいただいています。そうなると話は違います。先生と生徒になるわけですから。何度でも丁寧にお教えします。
かと思えば、教材マニアになり教材ばかり集めている人もいます。次から次へと新しい参考書や問題集に手を出して、中途半端な知識だけしか身につかず、結局一冊もやりきれなかった受験生のように。やり切っていないのに、次々に新しいものに手をだすので、情報量が多すぎて、アップアップしているようです。内容が頭の中で整理できず、中身が入っていないようです。この方も色々質問してくるのですが(しかも知ってる風に)、基礎ができていないから質問内容はとんちんかんなものばかりです。基礎をじっくり固めて、理解し、記憶が定着してから新しいステップにいけばよいのに、それができないようです。多分、一生身につかないだろうなあ・・・と思います。
でも私は彼女の先生ではないので、彼女の勉強の仕方に口出すつもりはありません。本人は自分のやり方に満足しているようなので。
ただ、「ずれてるなあ・・・」と私は思うだけです。
(そういえば、「学生の頃は恐ろしく勉強ができなかった」と彼女が言ってたことを思い出しました。原因はこれでしょうね。)
私は大学生の頃に、中学生と高校生の家庭教師をし、それと自分の子育て中の数年間に英語教室をして幼児から中学生までを教えていたことがありました。
ものすご~~~く、賢いお子さんと、
ものすご~~~く、勉強のできないお子さんと
両極端を経験したことがあるのですが、
ものすご~~~く、賢いお子さんって、教えることがないんですよね。テキストを1回ぱっと読んだら、すぐに理解して、覚えちゃうし応用もできちゃうんですよ。例えば新出英単語なんか、20~30個くらいは10分もあったら全部暗記して、スペルも完璧ですしね。(注:帰国子女とかではないですよ。中学からの英語デビューの子です。)
逆にものすご~~~く、勉強のできないお子さんは、まず話を聞いてません。
理解できないんでしょうね。どんなに内容をかみ砕いても、丁寧に説明しても、無駄でした。もちろん宿題なんて、どんなに簡単な宿題ですらしてきたことすらありませんでした。(書き取り練習とかそんなレベルです)継続や努力も才能だと言われていますので、そういうところもなかったのだと思います。
もうこれは、批判があることを承知でいいますが、知能の差だと思います。環境である程度は改善することは可能だと思うのですが、この壁はなかなか、実際には大きいのだと感じます。
いわゆるお勉強系の「国際xxオリンピック」に出場したお子さんとも接したこともあるのですが、2歳ごろからその違いは如実でしたよ。別格だと思いました。
吸収力と理解力の早さ、そして応用力が半端なかったです。
・・・で最初に話は戻るのですが、
たいていの方は普通の知能のわけですから、テキストを1回読んでわからなければ、何度か繰り返して読むわけです。理解したら、今度はアウトプットを重ねて、短期記憶から長期記憶へ定着させて自分のものにしたら、次に別の形で問われても応用できるようになっているわけです。
わからなければ、徹底的に調べますし、調べてもわからなければ、そのことを知っている人に質問する。これが普通の方の勉強サイクルなんだと思います。
そして、欲を言えば、自分がどこにつまづいてどこに疑問を感じているのかも具体的に詳しく分析できてれいば、勉強の理解度はより深まります。
基本的にお勉強があまり得意でない方は、学び方は受け身であり、答えそのものを人からもらうことを待っています。
主体的に学べない方たちの相手は、しばらく続きそうなのですが、
「お願いだから、自分の頭で考えてから質問してよ~」と心の中で呟いてしまいます。
最後まで愚痴にお付き合いいただきありがとうございました。