彼の手料理

生き方

負傷したEさんが完全復活したのと引き換えに今度は私が足首を捻挫し、ジムに行けなくなってしまいました。歩くこともままならなくなってしまったため、週末はEさんのおうちでゆっくりすることになりました。Eさんが手料理を振舞ってくれるというので、お言葉に甘えることにしました。Eさんはステーキとなにか野菜料理を作ってくれるとのこと。私はおにぎりを持って行くことにしました。

夕方、Eさんの部屋へ到着するとEさんはすぐに私にハグしました。しばらくイチャイチャが止まらず、一向に料理が始まることもなく、エンドレスになりそうだったので(笑)、

「また、このままエンドレスになっちゃうよ。ご飯食べよう!」

と私が言うと、Eさんは笑いながら野菜を切り始め、ステーキを焼き始めました。私たちは本当に一度くっつき始めるとエンドレスになり、離れられなくなってしまいます。

ようやくEさんの料理が完成し、私たちは遅い夕飯を食べ始めました。
Eさんはヨーロピアンらしくチーズが大好きなので、チーズ入りのおにぎりを私は持参しました。
(おかかとチーズを混ぜて握ったおにぎりは結構美味しいですよ!)

Eさんはチーズ入りのおにぎりは初めてだと言って喜んで食べていました。
私はEさんの焼いたステーキを食べ、野菜料理はなんだかよくわからない食べたことのない味でびっくりしましたが、すごく美味しくて、

「これ、一体、なんの味?」

と質問すると、

「ウスターソース」とのこと。

ウスターソースはイギリス発祥のソースで、イギリスオリジナルのウスターソースで味付けをしたとのこと。なるほど・・・だから食べたことのない味だったのね、と妙に納得する私。

そのソースは素晴らしく美味しくて、私好みの味でした。あまりに美味しくて、このソースを買ったお店を聞いて、後日買いに行ったほどです。これがイギリスオリジナルのウスターソースです。

程よい酸味があって、野菜炒めに最適でした。ちなみにEさんはなす、長ネギ、赤、黄のパプリカを焼いてウスターソースで味付けをしていました。なすに味が染みてとっても美味しかったです。イギリスでは何にでもウスターソースで味付けをするらしく、定番の調味料だと言っていました。

ウスター州というところで作られたため、それが名前の由来だそうです。ウスターのスペルがとても難しい。読めない‥‥(笑)

Worcestershire(ウスター) sauce(ソース)ですよ?読めます??

この日はお泊りできないことをあらかじめ言っていました。時間もそんなにないため、さすがにXXはないと思っていましたが、ダメでした。食後、少しだけイチャイチャしていたら、Eさんはすぐに興奮してきて、始まってしまいましたが、この日はあまりうまくいかず、不完全燃焼で終わりました。時間がないと焦ってしまいそうなってしまいますよね。(笑)

私はフリーでしている仕事が入ってしまい、泊らず早く帰宅しました。実は私は病院の仕事以外にフリーで仕事をしていることをEさんにまだ伝えていませんでした。帰宅してからEさんに実はフリーの仕事が入ったため、忙しくなるためしばらくあまり連絡も取れないと思うとLINEしました。その時は「わかった」と言ったEさんでした。

ところが次の日、朝起きてみると驚いたことに、明け方の3:00頃、EさんからLINEでこんなメッセージが・・・。

「こんな時間にごめん。すごく恥ずかしいんだけど、しばらくってどれくらいかな?沢山考えたけどわからない。もしかして、もう連絡取れない?会えないのかな?ずっと会えない?すごく不安で今LINEしてるんだ。なかみちがいない生活なんて考えられない。失うことを想像したら耐えられない。」

なぜこんなに話が飛躍してるんだ??!!と驚きしかなかった私。

とにかくすぐに私は返信した。

「説明不足でごめんね。不安にさせてごめんね。これから数日は病院の仕事が終わってから夜に仕事をするから、今までみたいにLINEで夜に長い時間話せないというだけで、連絡はいつでも取れるよ。今週末に会えるようその日まで仕事を終わらせたいし、会えないということもないよ。心配しないでね。」

「あー、良かった!でも恥ずかしい、こんなことを言って。本当に恥ずかしい。でもコミュニケーションがとても大事で、いつでも思ったことを話してとなかみちが言ってたから思い切って話したんだ。」

「そうだよ。いつでも不安に思ったことは話してね。なんでもいいから話してね。コミュニケーション取りましょう。」

そう、会話するとEさんは安心したようで、落ち着きました。元々少し不安症なところがあるEさん。自分にいつも自信がないようです。本当にこんな展開になるなんて驚きました。私は性格が少しおおざっぱなところがあるため、デリケートなEさんをもう少し丁寧にケアしてあげないといけないな・・・と反省しました。

素直に気持ちを打ち明けてくれるEさん。私を信頼し、安心してくれるからこそ、恥ずかしくても気持ちを話してくれるのだと思います。それに今回の件で、Eさんはかなり私にぞっこんなんだと思ったのと同時に、好きを越えて、これは愛のようにも思いました。こんなに私を想ってくれる男性が私の前に現れるなんて想像できませんでした。

人生100年と言われていますが、長い人生、パートナーはひとりの人というのは不自然なのかもしれません。別れと出会いを繰り返し、そのときに合う人と一緒にいることが自然なのかもしれません。なぜなら人生は、若い頃の恋愛相手、子育てをする結婚相手、子育てが終わった後に一緒に老後まで楽しめる相手、その時によってパートナーに求める役割は変わってきますから。私は今、子育てが終わった後の大人のパートナーと一緒にいるのだと思いました。Eさんとは一緒に趣味を楽しみながら老後を過ごせたらいいなあ、と思いました。

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