2月23日は男性の日&ロシアのバレンタインデー

ロシアについて

世界中を騒がしているロシア。
私が数年前から学んでいるロシア語学習を通して、ロシアの文化などを今年一年にわたって投稿するつもりでいました。2月23日が男性の日でしたので、その文化を紹介しようと準備をしていたのですが、そんな中、ロシアのウクライナ侵攻のニュースが飛び込んできたため、記事の投稿を控えていました。非常に残念な事態になっていることを感じます。武力行使ということは、力づくで相手を従わせるということですので、大人としての対応ではありませんから。

ただ、西側からみている世界と、東側からみる世界というのは真逆と言いますか・・・私たちは西側の概念で生まれ育っているため、東側諸国の概念を知りませんし、触れる機会がないと理解できないのだと思います。場合によっては知らないがゆえに「悪」や「誤」という解釈を持ってしまうこともあるでしょう。

何ごとにおいてもどの立ち位置からみるかはとても大切です。今回の件をニュートラルな立場でみることができる人がどれだけいるのでしょう。私はロシアの人達と触れてきたり、ロシア語の学習を通して先生からその価値観、世界観、常識を見聞きしてきました。その時に私たちはいかに資本主義をベースにした西側の概念にたっぷり浸かっているかを確信しましたし、今まで私が常識と思っていたことが常識ではないということを思い知り、ガツンと頭を殴られた気がしました。ということは、ロシアや東側の人たちにとっても私が経験したことと同様に、彼らの常識は西側とは違っており、それに触れることがなければ自分たちの常識が覆されることはないのです。

世界中がロシア対ウクライナの動向を注目し混乱の中にありますが、きっと今のロシア国内も同様に混乱していると思われます。ですがロシア国内のテレビなどのメディアは権力者や国によって統一されていて一般市民は国のすることに口出しはできないでしょうし、言論は統制されているていると推測します。

また国際的にはプーチン大統領が一人で暴走しているという筋書きで報道されていますが、本当にそうなのでしょうか?真実はわかりません。国際的な政治的策略の渦の中に今回のロシアのウクライナ侵攻がある可能性も否定できないと私は思っています。それだけ西対東の構造は根深い。どちらかが「善」か「悪」、「正」か「誤」という二元論的論理ではないのです。

ロシアのウクライナ侵攻が、2月23日ごろを境に行われましたが、2月23日はロシアでは「祖国防衛の日」となっています。元々は第二次世界大戦中に2月23日が赤軍による対ドイツへの勝利のさきがけの日とされ、祝われたことが始まりです。それが「赤軍の日」→「ソビエト陸海軍の日」→「ロシア軍の日」→「祖国防衛の日」と変化していきました。戦争と勝利にちなんだこの日にウクライナ侵攻の気運が高まったことは偶然ではないように思います。2月23日には公式祝典として、ロシアの多くの都市でお祝いのマーチ、パレードが軍式で行われるからです。この勝利の日を境にウクライナへの侵略が始まる、なんとも皮肉なことです。

軍式のお祝いムードとは別に「男性の日」として知られる2月23日は、ロシアでは女性が男性にお祝いの言葉と贈り物を贈る日となっており、日本のバレンタインデーに似ています。3月8日は「国際女性デー」ですが、女性の日があるのに男性の日がないということで、軍人の多くが男性であったことからロシアでは2月23日の「祖国防衛の日」を「男性の日」としているようです。日本のようにチョコレートを男性に贈る習慣はないのですが、男性が喜びそうな生活密着した身近なものをプレゼントします。この日は告白に特化した日ではありませんので、普通に職場の女性が男性にプレゼントを贈ったり、母が息子にプレゼントしたり、日本の義理チョコ文化に近いものがあります。

本来であればこの時期は、女性が男性に贈り物をし、来たる女性の日に備えて男性がプレゼントを準備するほっこりした期間なのですが、今はそれどころではなく大半のロシア人は自分たちの未来に不安をおぼえ、緊迫した毎日を過ごしているのかもしれません。落ち着いた平和な日が少しでも早く訪れて欲しいと願います。

注:私のロシア語の先生はプーチン大統領と親交のある方で、授業中にプーチン大統領の話がたびたび出てきていました。その話の中のプーチン大統領と今のプーチン大統領は私の中では結び付かず、非常に残念でなりません。表に出てない何かがあるように邪推してしまいます。

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