海外旅行でのカルチャーショック

海外旅行記

息子がヨーロッパ旅行から2週間前に帰ってきました。疲れや時差ボケから回復し、ここ1週間、息子とヨーロッパ旅行についてあれこれ話しました。とても充実した旅行で、いい経験になったことが伝わってきました。

今回の旅行は初めての親無し海外旅行でした。手続き、準備を全て自分でしており、旅行中もトラブルがあっても全て自分で解決しなければいけないという経験もしています。大変だったこともあったようですが、自分で全てやりきったことに非常に充実感を覚えているようでした。とても成長した息子を誇らしく思いました。

ヨーロッパでは交通機関での移動に関してが一番大変だったようです。飛行機・電車の遅延は当たり前、バスは急に乗り降りする場所が変わったり、日本ではない経験をしたようです。

ヨーロッパのLCCは事前の準備が必要だったり(例えばアプリでしかチケットが発行できないとか、そのアプリも日本のapp storeでダウンロードができないため、海外のアカウントを別に作ったり?など・・・詳しくはよくわからないのですが、大変だったようです。)乗る時の荷物の大きさや重さ制限が厳しかったり、遅延も当たり前で、遅延すると次の乗り継ぎができないため、どうするかと新しいルートを探したり常にサバイバー体験の連続だったそうです。

アイルランドのライアンエアーというLCC航空会社があります。そこはとにかく安いのが売りですがサービスの質も値段相応ということで、自分たちで事前にルールを知った上で利用する必要があり、日本の受け身的な良いサービスに慣れていると、こういったヨーロッパの能動的なサービスに戸惑うのはないかと言っていました。つまり日本でいうような「お客様は神様」という文化ではなく、サービスを提供する側、受ける側ともにあくまでも対等な立場であるということですね。

今までは私が息子と同行し、言語面でもサポートしてきましたが、今回は友達と二人の旅行。友達は英語がほとんどできなかったらしく、現地の人とのやり取りは息子が担当したそうです。そういう部分でも「自分が頑張らないと!」という意識でいたためか、トラブル対応を含めこなせた時には

「俺、英語できる!俺の英語通じてる。」という自信につながり、楽しかったようです。

今回の旅行は、息子が自己肯定感を高める旅になったと感じました。

海外留学、海外で働くこと、海外移住など、そういったことはあまり乗り気ではなかった息子でしたが、今回の旅行で自信がつき、新しい文化を経験したことで、海外に住むことも悪くないかもしれないし、自分はできるかもしれないと思ったようです。来年は留学を考えていますが、卒業後は海外に移住するかもしれませんね。すごい成長だと思いました。

友達はあまり海外旅行経験が少なく、慣れていなかったせいか、食べ物が口に合わず、「毎日マクドナルドのハンバーガーで良い」と言っていたり、疲れて機嫌が悪くなってホテルから出なかったり、なかなか大変だったそうです。海外のようなところは、どんなことが起きても、冷静にゆったりと構えて「そんなこともあるよね」と思えるような人であったり、好奇心が旺盛で、新しいことにも臆せずチャレンジしていくような人でなはいと精神的にしんどいねと言っていました。そういう意味では、私は海外旅行相手としては最適だったようで、

「お母さんとの旅行はやっぱりラクだったよ。」とのことでした。(笑)

分かる気がします。旅行って相手の本性がでますよね。それを聞いて、私は元夫との海外旅行は結構大変だったことを思い出しました。そういう意味では、やはり私も息子との旅行が合いました。

その他のカルチャーショックとしてはヨーロッパのキャッシュレス化。

だいぶ浸透していたようで、現金への両替がそもそも必要ではなかったようです。「ヒースロー空港で高いレートで両替しちゃって損した!」と言っていた息子でしたが、その両替した現金も使う場面がなく、むりやり現地スーパーで買い物をして消費したようでした。それくらいどこに行ってもクレカ払いでの対応が可能で、むしろ現金を出すと店員さんは「は?」くらいの感じだったそうです。コロナのまん延によって一層の社会のキャッシュレス化、IT化が進んだのかもしれませんね。

IT化と言えば、空港での出入国も窓口はIT化されており、自動改札機のようにかざすだけで通れるようです。こうやってどんどん労働市場からは単純労働者が必要なくなっていくんでしょうね。すごい時代です。

それに反してやはり日本はIT化が遅れているようです。パートナーのEさんはITエンジニアですが、日本の社会は他国に比べて10年以上IT化が遅れているとよく言っていますが、息子も他国のIT化された社会を目の当たりにして、カルチャーショックを受けていました。

ビジネスの現場でいまだにFAXが使われていたり、生活では現金がたくさん使われていて、サービスを受けるには電話が主流だったり、日本は高齢化社会のせいか変化が苦手、そして高齢者がITに順応できないためか、なかなかIT化が進みませんね。社会を下層に合わせるのではなく、中央から上層に合わせていかないと発展は難しいと思います。社会のシステムから取り残されそうな人たちは、別の対策で救済すればいいのです。未来を担う若者を中心とした社会作りができず、高齢者中心の社会作りのままだと、日本は世界から取り残されどんどん衰退していくでしょう。

そして物価の違いについて。どこへ行ってもヨーロッパは飲食店は高くて、一食3000円、4000円はするそうです。しかもそんなに大したものでなくともです。日本がいかに安くクオリティーの高い食事とサービスを提供しているかということに尽きると思います。消費する側にとってはいいけれど、働く側からすると、安い給料でハイクオリティを求めらているわけですから、割に合いませんよね。日本の飲食店は、提供するものに対しての相応の対価を求め、健全な経営をして欲しいものです。働く側が報われない社会だと経済は停滞してしまいますからね。労働力を軽視しすぎています。30年も賃金停滞している国なんて、終わってます。

息子が外の社会を見て、経験から色々感じることはとてもいいことだと思います。海外旅行というのは、いつでも本当に貴重な体験です。

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
当サイトはアフィリエイト広告を利用しています
海外旅行記
スポンサーリンク
なかみちをフォローする
タイトルとURLをコピーしました