私は5月から派遣社員として新しい職場(オフィス職)で働いています。3か月の短期の予定が、あれよあれよと契約更新の話になり、今もそこで働いています。
その前は、昨年の10月から今年の4月まで(籍を置いていたのは6月まで)パートとして直雇用で働いていました。そこでは腰痛で物理的に働けなくなったことと、今の職場が居心地良すぎて、そのパート先のスタッフの扱いの酷さに「ここで働き続けてはだめだ」と気づいたことで、辞めることにしました。
その時の愚痴記事を読んでいた方はなんとなくお気づきかと思いますが、そこはチェーンの飲食店のパートで、私は調理に携わっていました。
・私が料理を作ることが好きだったこと
・対人の仕事は病院で疲れてしまって嫌だったため、モクモクと作業をしたかったこと
・シフト制で休みの調整が簡単で、長期で休みを取ってイギリスへ行くこともできること
などの理由でその仕事を選びました。最初は体を使ってモクモクと仕事をすることが楽しかったですし、料理をすることも楽しかったんです。患者とか客とか、面倒くさい人を相手にすることもなかったので、精神的にもすごくラクでした。休みも好きな時に取れましたし、週3回勤務でも社保に入れたりもしました。一緒に働く人も人間的には悪い人はいませんでした。店長を除いて。
ただ、働きだして感じた違和感は、学生(高校生と大学生)と外国人しかほぼいない職場だったということです。(フリーターが3人いたかな・・・)
パート日本人主婦はなんと、私ともう一人だけでした。
息子が小さかったころ、飲食店パートで働いたことがあったのですが、パート主婦はたくさんいました。普通にいました。その感覚で今回、飲食店パートをしたものですから、ショックというか、違和感がすごかったのですが、「自分は自分、自分が満足していればそれでいいじゃないか」と思うことにして、違和感を無視して働いていました。よく考えれば、私が記憶しているパート主婦が飲食店にたくさんいた時代なんてもう20年も前のことですので、時代の変化にもう少しちゃんと気付くべきだったと思っています。
昔は、安い賃金で働いてくれる労働者があり余っていたわけで、飲食産業は学生と扶養内パート主婦で利益を得る構造でよかったのだと思います。みんな平等で仲良く楽しく働いていました。しかし現代は違います。人手不足、もっと言えばキツイ仕事には人は寄ってこず、より一層キツイ仕事はそこで働く人の負担が重くなっていきます。また質の良い人も集まりにくい。
だからこそ特定技能の外国人を受け入れ、外食産業に投入しているのですよね。実際に私が働いていたチェーンの飲食店も外国人正社員、スタッフが沢山いました。そして店長も外国人という店舗もありました。
長年働いている外国人スタッフや店長は日本語が通じるのでよかったのですが、来て間もない外国人スタッフや留学生などはコミュニケーションをとることがとても大変で、仕事の内容を説明するのに、手間がかかり、時間もかかりました。仕事の間違いも多かったです。
そして人手不足の職場は、入社間もなくても、マネージャー職の研修を受けさせられて、店舗管理をさせられるんですよね。実際に私もそうでした。店長が休みの時に、店舗の運営を任せられるんです。トラブル対応も全て。でも時給は最低賃金に近い金額なんですよ(笑・・・笑えないけど笑ってやる!)
どんどん違和感が募っていきました。
でも、学生はそこにあまり違和感を感じていないようで、「ガクチカに書ける内容ができた」と頑張っているわけです。いいように利用されていると気づかずに。(ちなみに息子は「そういうバイト先だったらすぐに辞める」と言っていました。)
学生の今どきの就活事情を逆手にとってガクチカに書けるからと、低い賃金で店舗運営の責任を取らせたり、やりがい搾取をしたり、人手不足を外国人労働者で賄ったりと、昨今の外食産業は、構造そのものがおかしくなっていると感じます。主婦が近寄らなくなっているのも納得だと感じます。
そして働く人の質も低下しているのか、私は何度も書きましたが、当日欠勤、遅刻が常態化していました。これには相当腹がたっていました。お金をもらって働く社会人としての当たり前のマナーができないんですよ。
これは本当に本当にイヤでした。真面目に出勤して働く人が割を食う感じでした。
また、学生という若い感情のコントロールができない子たち、そして外国人というコミュニケーションに壁がある人達に囲まれるカオスな職場で働く精神的負担も半端ではありませんでした。
大人で、コミュニケーションが取れる人達と働きたいと、心から思いました。決してみんな悪い人たちではなかったことは承知していますが、店長もスタッフに八つ当たりするようなパワハラな人でしたので(店長もストレスがあったかとは思いますが・・・)、日本人の主婦=大人がいなかったのは合点がいく職場でした。
時給も高くないので、「そりゃー、他で働くよね。」と。
本当に勉強になりました。いい社会勉強になりました。
時代は変わっています。かつて外食産業は、パート主婦や学生アルバイトによって支えられて成立していました。しかし今では、外国人スタッフと学生に大きく依存しています。その人材をこれからも確保できるわけがありません。少子化で学生は減っていきます。そして外食産業では、特定技能1号の新規受け入れも原則停止されました。

つまり、これまでのように「人が足りなければ外国人を入れればいい」というやり方にも限界が見えてきたわけです。
そうなると、飲食店はどうするのでしょうか。
おそらく、まず営業時間を短くする。店舗を減らす。セルフレジやセルフオーダーを増やす。そして、人によるサービスを減らしていく。それでも採算が取れなければ、店そのものがなくなる。
私は、これから外食産業はかなり厳しい時代に入るのではないかと思っています。
そして、外食産業は二極化していくのではないかとも思っています。
一方には、富裕層やインバウンドをターゲットにした高付加価値の店。もう一方には、サービスを徹底的に省いて価格を抑えた低価格店。ま、平たく言うと貧乏になった日本人向けの店ってことです。
「そこそこの料理を、そこそこの価格で、そこそこのサービスで提供する」という、今まで日本中にあった普通の中間向けの飲食店は消えていく可能性があります。
そうなれば、私たちの生活も変わります。今なら「今日は外で食べよう」と思えば、近所にいくらでも店がありますが、外食そのものを贅沢品として諦める人も増えてくるように思います。
少子化とは、単に子どもの数が減るという話でなく、働く人が減るということです。働く人が減れば、今まで当たり前だった「安くて便利なサービス」を維持できなくなります。外食産業は、その変化が非常に分かりやすく表れる場所なのかもしれません。
今回の経験を通して、私は「老いる」ということについても少し考えました。
年齢を重ねることそのものが老いなのではなく、過去の経験を現在の基準にしてしまい、新しい変化を受け入れにくくなることも、老いの一つなのかもしれません。
「昔はこうだった」
「以前はこういう人たちが働いていた」
「こういう仕事なら、こういう環境だろう」
そんな過去の記憶だけで今の社会を見ていると、いつの間にか時代から取り残され、今起きている変化が見えなくなるのかもしれません。
今回の経験は、少し大げさに言えば「日本の未来を垣間見た」ような経験でした。同時に、20年前の経験を基準に今の仕事を選んでいた自分に気づき、自分の老いを痛感した経験でもありました。
怖いのは、社会が変わっているのに、私たち自身がその変化に気づかないまま、昔の感覚で生き続けてしまうことなのだと思います。過去の経験だけを頼りに仕事を選んでしまうと、気がつけば、今の職場や今の社会と、自分の感覚との間に大きなズレが生まれているかもしれません。
今回の私が、まさにそうでした。
仕事を選ぶときには、「自分が何をしたいか」だけでなく、「今、その仕事はどんな人たちによって、どんな環境で成り立っているのか」という視点で見ることも大切なのだと思わされました。
過去の経験はもちろん大切です。でも、それをそのまま現在に当てはめるのではなく、”今の社会を自分の目で見て、自分に合う仕事や職場を選ぶ”。今回の外食産業での経験は、仕事についてだけでなく、そんなことまで考えさせられるいい社会勉強になりました。
入社3日目でマネージャー職へ誘われたこと↓

息子に「底辺の職場なんじゃない?」と促されたこと↓

当日欠勤が多く、出動要請の呼び出しのLINEが鳴る↓

質の悪いスタッフがいると・・・辞めたい人続出になるということ↓

マネージャーへといざなわれ・・・逃げ切れない私↓


バイトの不登校児高校生に舐められ、悪口を言いふらされる私(笑)↓

店長の度重なる八つ当たりに職場が嫌になり、職探しを始めた私↓

同じ姿勢で作業をするため腰痛発生。しかし他の人も同じ悩みを抱え働いている!私は転職スキルがあるため脱走を決意。悩みを抱えても抜け出せない人は気の毒です。↓

辞めました。腰痛という理由もあったけど、最終的には人事と揉めた(笑)
社保の手続き不備が続くことに私がブチギレました!もっと早く辞めればよかった。
辞めてすっきり♪

