格差カップルの私たち

生き方

Eさんと仲良くなって早いもので1年がたちました。こうしてあらためて二人を比べると私たちは格差カップルだなあと思います。

収入:彼は私の収入の8~10倍くらいはあると思います。
知能:彼はギフテッド、私は普通です。(学歴は私は大卒、彼は大学院修士卒)
年齢:彼は私の10歳年下です(30代)
身長:彼は私より30㎝背が高いです。
国籍:彼はイギリス人、私は日本人
婚姻歴:彼は婚姻歴無し、私はバツイチで子持ち

こんなに違いがある私達です。
こんな私を見初めてくれた彼に感謝です。

若くて背が高くてすらりとした白人のお金を持った婚姻歴のない男性。
モテないはずがない。いくらでも女性を選べるのになぜ私?

共通点は、ジムで知り合った運動好きな二人ということだけです。

彼にはなぜ私なのかを聞いてみました。(彼が言ったことをまとめました)

1.安心感があり、一緒にいて居心地がいいと思った初めての女性であること。
2.彼の弱いところを受け入れることができ、そのままでよいと認めてくれること。
3.辛抱強く、どんなときにも思いやりがあること。
(「それは母親としての経験があるからこその魅力だよ」とのこと)
4.コミュニケーションがとれること。
(言語の問題ではなく、感情的にならずにお互いに話し合いができるという意味)
5.自立していること。
6.好奇心旺盛で何にでもチャレンジすること。

このように彼が私を選んでくれたことを並べてみると、どれも若かった頃にはなかった部分です。
どれも人生経験を通じて得てきたものです。男性は若い女性が好きで若い女性を選びがちですが、年上の女性が選ばれる理由、そしてそういう女性を好きになる男性というのは、若い子にはない別の部分を求めているのだなあと感じました。

母親としての経験からくる辛抱強さと一人で子育てしたきた自立心が魅力なんて、シングルマザーとしては最高の誉め言葉ですよね。
子育ては思い通りにならないことのオンパレード。それでも落ち着いて子供に合わせて一つずつ解決していく辛抱強さ。これは子育てをしてこなければ絶対に身につけられない精神力です。しかも私は一人で子育てをしてきたので、なおさらそれは磨かれたように思います。そういう部分を評価してくれる彼を愛おしく感じます。

私は彼を好きですが、「一緒にいて彼を幸せにしたい!」という気持ちが一番です。
彼にいつも安心で平和で豊かな気持ちで過ごして欲しいですし、彼は素直で純粋で穏やかな人柄で素晴らしい男性ですから、いつまでも変わらないでそのままでいて欲しいと思っています。

彼はギフテッドがゆえに苦しんでいることが沢山あります。普通の人ができることができない。それが彼の苦しみであり、弱みでもあります。それらを私は全て受け入れています。
自分の弱みによって人に迷惑をかけていると思い込んでいる彼ですが、そのことで一番苦しんでいるのは彼なのですから、「私に迷惑をかけているなんて思わないでほしい。一番苦しんでいる人がごめんなさいなんて謝る必要はないんだよ。」といつも彼に言っています。

私達はうまくいっていますが、やはり引け目を感じることはあります。
そのことについては話し合ってみました。

収入面:基本的には何でも割り勘です。
何かをしてくれたときや誕生日などの特別の日に食事をごちそうしたり、何かあげたいもの(おいしい食べ物とか)があったときはシェアしたりしますが、基本的にはいつも割り勘です。

私のほうが収入が低く、彼が高いのですが、私がお金の支払いをできないことで彼の行動が制限されていないか、それによって何かを諦めさせたり、嫌な思いをさせてしまっていないかを聞いてみました。
旅行の時にはその疑問がわいてきます。本人がグレードの高いホテルに泊まりたいけど、私にはその金額を出せないだろうから、グレードの低いホテルに泊まらざるを得なくて嫌だったとかなどです。

結論!特に今はこれといってないそうです。


「自分が払うことで解決されることは自分に払わせて欲しいし、それを素直に受け取ってくれたらいい。」と言われました。そしてこうも言われました。
「自分の友達は途方もないお金持ちが多く、自分は払ってもらう側になることがあり、同じ経験をしているので気持ちはよくわかる。でも払える人が払って、受け取る側はそれをありがとうと言って受け取ってくれたらそれでいいんじゃないかと思う。でもそうは言っても、君は自立心が強い女性だから、そういうことが嫌だと思うこともあると思う。だからそういった部分は尊重するよ。」とも。

私は彼に「私のプライドを守ってくれてありがとう。」とお礼を言いました。これはすごく大事なことだと思いました。私のプライドを守ってくれるというのは、私という人間性を尊重してくれている証だからです。日本人女性にはピンとこないかもしれませんが、イギリスでは男女平等で女性も自立している文化的背景があるため、男性が女性におごるということは相手を軽視していると捉えられることもあるようです。彼はそういう文化的背景をもっているからこそ、さらりとそのような行動ができるのだと思いました。私を一人の自立した女性として扱ってくれ、尊重してくれていることはとても嬉しいと思いました。日本女性は男性におごられることやお金をどれだけ遣ってもらえるかで自分の価値を測ろうとする人もいますが、文化が違えば180度意味が変わるんですね。

でもよく考えてみてください。男性に全てお金を出してもらうことで上下関係ができ、コントロールされる関係になりませんか?対等なパートナー関係を築くなら、全くの50:50ではなくとも女性の自立は大切だということですね。これは肝に銘じておきたいです。女性は男性にお金で操られる所有物ではないということです。

知能:知能も20以上離れると会話が成立しないと言われています。それについても尋ねてみました。多分彼が私に合わせてくれているんだと思いますが、私はいつも彼にわかるように論理的に感情を抑えて話しているらしく、論理的に話せてさえいれば、全く気にならないとのことでした。

年齢差とライフステージの違いについて:正直に言いまして、ここが一番のネックのように感じていました。彼はまだ30代。望めば若い子と結婚し子供を望める年齢です。私を選ぶということは子供を諦めるということです。

本当に私でいいのか、直球できいてみました。

彼の答えは、「自分は元々子供が好きではないこと。今は欲しいとは思っていないこと。仮に欲しいと思っても自分が子供を持つこと、育てることは難しいと思っている。ただ、今後もしかしたらMale midlife crisisになって子供を本当にもたなくていいのか?と悩んでしまったらごめんね。」とのことでした。
子供を持つことが難しいという理由は、彼は感覚過敏やそれによってパニックになってしまう弱点があり、自分のことだけでも手一杯なのに、それにプラスしてコントロールのできない子供まで増えたら、精神的にしんどいのではないかということ、そしてガンの再発の可能性があるため、やはり今は自分のことで手一杯であるとのことでした。

これについては、今は結論がでないように感じました。

はっきり言いまして、一年彼と一緒にいて感じたことは、確かに彼は子供を持つことが難しそうだということです。具体的には子育てをできる精神的キャパがないように感じましたし、あまり子供が好きそうではありませんでした。もし私が彼の子供を産める年齢だったとしても、私は彼との子供を持ちたくないと思ったでしょう。理由は一緒に子育てができなさそうだからです。彼の人柄は素晴らしいと思いますし、パートナーとしては申し分ありませんが、父としての役割が追加されたときはそれが打ち消されてしまうように思います。多分、他の一般的女性も同じように感じると思います。失礼を承知で言うなら、未婚の母になってもいいから精子だけを提供してくださいというような、とにかく子供だけでも欲しくて自分一人でも子育てをしていきますというようなパワフルな女性がお相手でない限り難しそうだと感じました。

私が今、彼と一緒にいられるのは、自分が子供を持つ必要のないライフステージにいるからこそだと思います。そして彼も子どもを望まないからこそ成立する関係なのだと思っています。それが私たちの関係なのです。それは彼に知ってほしいのですが、あまりにも残酷な内容なのでさすがに話せません。

ですので、これに関しては彼次第という感じがします。私には選択肢がありません。選択肢のある彼の方が、年齢差とライフステージの違いも両方受け入れ、受け止めるしか方法がありません。年齢差やライフステージの違いは努力では変えることができませんから。

彼に受け止めてもらえるまで、お互いの関係性を深め、築いていくことが重要になってくるでしょう。

彼がイギリスから帰ってきたら、今後の二人の将来について話し合う約束になっています。
一年も一緒にいるのですから、そろそろ方向性を定める必要があるように思います。男女は別れるか結婚するかのどちらかでしょう。もしお互いの将来についてすり合わせができたなら、法律婚までいかなくとも最終的には事実婚にまで進めていけたらいいなあと思っています。

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