人の世話に疲れた

生き方

パートナーのEさんが突然けがをしました。

頭を打って、負傷・・・そして脳しんとう。

「何してたの?どうして?」

ただの散歩中でした(笑)

私が仕事から帰って、おやつタイムをしていたら、Eさんから突然の電話。

「私、けがしました。頭から血が・・・血が止まりません!」

「どうしたの?」

「ぶつけました。」

「どこで?家?」

「外です。」

「何にぶつけたの?」

「わかりません。なんか建物の・・・血が止まりません。どうしましょう。わかりません。」

緊迫感のある、パニック状態のEさん。なんかよくわからないけれど、どこかに頭をぶつけてけがをして、血が止まらないということだけはわかりました。止血が必要なこと、頭を動かさないように言って、私はすぐにタクシーで部屋に行くから待っててと伝え、タクシーに飛び乗りました。

Eさんの部屋の近くで「もうすぐ着くから部屋から出てきて」とLINEすると、タクシーが到着してすぐにEさんが部屋から出てきました。遅くまでやっている近所の外科を探し、到着。救急で病院に行くことは避けたかったので、外来がなんとか間に合う時間で良かったです。

タクシーの運転手さんは、すぐに状況を察してか、私が何も言わなくても、頭を押さえるEさんの頭が振動しないよう、静かに運転をしてくれました。プロだなあと思いました。感謝です。

病院に到着すると、頭をペーパーで押さえるEさんを見て、すぐに看護師さんがガーゼを持って駆けつけて、けがをした部分を確認し押さえてくれました。私はEさんのけがを直接見てはいないのですが、血が止まらないとEさんが言うため、縫合が必要なほど切れていると思い、すぐに外科的処置が必要だと判断し、外科に連れて行きました。

そんなに待たずして診察の順番がきて、ドクターが診察をしてくれました。けがは縫合不要とのことで、医療用テープで固定をするだけで済みました。(このテープ、私も使ったことがありますが、すごくいいですよね。3Mが販売しているステリストリップというテープです。)

そんなに大した傷でなくてよかったと思っていたら、ドクターに

「頭を打っているなら、最初の24時間は様子をみてください。特に6時間以内は注意が必要なので、吐き気、頭痛、手足がしびれたりしたらすぐに連絡してください。」と言われました。

あ、そうだった。傷が出来るほどですから、注意が必要ですね。でも、Eさんは傷以外は元気そうなので、大丈夫だと思っていました。

ところが、Eさんの部屋に帰宅し、落ち着いてから状況確認していたら、とんでもないことが判明しました。散歩中に暗がりでよく見えなかったため、建物の窓枠の角に頭を思いっきりぶつけた後、道路に倒れて、少しの間記憶が無いようだったというのです。周りには誰もおらず、しばらくして意識が戻ってから自力で起き上がり、家まで帰ってきたらしいのです。そんなことは初耳でした。単に頭をぶつけて終わりなのだと思っていたら、脳震とうまで起こしていたなんて・・・。なんでそれを病院でドクターに言ってくれなかったの?!

パニックだったから、言うのを忘れてましたというEさん。

あーーーー、なんてこと。その日はEさんの部屋に泊まることにしました。なんかあったら困るので。

その夜、「少し足がしびれる」というEさん。

「えーーー!とにかく、様子見て明日の朝、病院に行こう!」

となり、次の日は私は仕事を休み、Eさんを病院に付き添いました。
傷を診てもらう必要があったため、昨日行った病院にもう一度傷を診てもらい、足のしびれと、脳震とうを起こしていたことを説明しました。

すると、「検査はうちでできるんですけど、今日は専門医が不在のため診断ができません。」とのこと。その日中に診てもらいたかったので、その日のうちに検査と診察をしてもらえる病院を紹介してもらいました。多分、MRIを撮る必要があるのでしょうが、大きい病院かその設備を持っている医院は限られています。自分で病院を探すと大変なこと、いきなり行っても予約なしに受診できない可能性があること等を考慮して、病診連携システムを使いたいと思いました。よりスムーズに当日中に受診できるはずだからです。こういうとき病院に勤めていて、病院のシステムを知っていてよかったなあと思います。

そして、病院を紹介してもらい、紹介状を書いていただき、MRIを設備を持つ病院をすぐに受診できることとなりました。それでも待ち時間は相当長く、検査と診察が終わったのは、午後4:30を回っていました。

結果は、脳内出血等はなく、大きなたんこぶがあるだけで、問題ないとのことでした。一安心でした。一日がかりでの受診、やっぱり当日検査&診察は大変でした。その後は私も家でやることがありましたし、次の日は仕事ですので、Eさんとお別れして、自宅に戻りました。

Eさんは昨年から、けが、二度の病気、そしてまた今回のけがと病院通いばかりです。言語ができないため、付き添いが必要なのですが、本当に人の看病、付き添いって大変ですね。

今回の事は、Eさんに今後何かあって、長期にわたって治療が必要なとき、私はどうしたらよいのかを考えるきっかけになりました。私は彼の妻ではありません。ただの恋人です。そんな義務はどこにもないですし、Eさんはそれを望むのでしょうか?日本で治療をしたいのか、イギリスで治療をしたいのか、そんな問題もでてくるかもしれません。今回はただのけがで意識もありましたが、意識が戻らないような突然の大きなけがをしたとき、Eさんがどうしたいのか、意思確認をする必要はあると思いました。ご両親に連絡もしなければいけませんし。

Eさんは私より10歳も若いですが、もしかしたら私の方が先に介護する側になるかもしれないですよね。そんなことも私は考えなければいけないと思い知らされました。

9月に10日ほどでしたが、息子がヨーロッパ旅行をしていました。息子もEさんもいない10日でしたが、正直ほっとしていました。何より息子がいない生活がこんなに楽だとは思いませんでした。私は普段、自分が思っている以上に、息子のための家事に時間を費やしていることがわかりました。自分のためだけに時間を使えるって夢のようですね。本当に楽ですね。

22年間、息子の世話に明け暮れ、一人で世話をしてきました。もうそろそろ楽になりたいです。こんな風に思うのもなんだか老化のせいかもしれません。人の世話は、正直もうしたくありません。もう十分やりましたよね?これでEさんに急に介護が必要になって、今から世話をしなければいけなくなるとしたらと想像したとき、正直ぞっとしました。

私の人生は誰もの?人の世話をするだけ終わってしまうの?!と。

息子はかわいいですが、もういい加減、家を出てほしい、自立してほしいと思っています。

世の中には引きこもって40代になっても、50代になっても自立できず、自宅で親に面倒を看てもらっている子供もいるようですが、親は気が狂いそうにならないのでしょうか?信じられません。22年間の子育てでも私はもう十分と思っているのに。

もしくは、働いてはいるものの家からなかなか出ていかず、全て家のことは親任せの子供、こんなのも論外です。

人の世話から解放されたいです。今週はそんなことを強く思った週でした。

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