前回は、夏休みの自由研究のススメについて書きました。夏休みは自由研究だけでなく、親子で非日常を一緒に体験できる機会でもあります。その最たるものに、家族旅行があるかと思います。
ただ、物価高、円安、経済停滞中の現在の日本においては、家族旅行というのはハードルが高くなってきているのかなぁ・・・とも感じます。息子が子どもの頃は円高ということもあり、海外旅行が国内旅行より安く行けた時代で、我が家は、息子が小学五年生から家族海外旅行デビューをしました。それは本当にラッキーだったと思っています。
子供が小さいうちは感性が豊かなので、小さい時に経験した海外旅行というのは何にも代えがたいものになるのではないかと個人的には思っています。(あまり年齢が低過ぎても記憶に残らないので、物心ついてからが良いと思います)
海外旅行に行く前には、地球儀や地図、地球の歩き方、ネットを見ながら、一緒に調べました。気候や文化などを確認し、行く国を選定します。海外旅行に行き慣れてからは、航空会社をどれにするか、ホテルはどのようなホテルにするかも息子と話し合うようになりました。(初旅行先は私が決めました。)
行く前からどんな旅行にするか、どんな旅程にするのかを大体決めてはいるのですが、飛行機の中やホテルで更に内容を詰めたり、変更したり、どの電車に乗るか、バスに乗るかなども一緒に確認しました。
親が一方的に決めて連れまわすというより、一緒に調べて、考えて、計画をすることで、思考力、主体性が育まれます。こういうことを11歳の頃からしていたためか、息子が高校生になってからは、新幹線だけでなく飛行機に乗ってどこでも一人で行くようになりました。
また、海外旅行というのは、全く異なる社会の体験です。言葉も文化、ルールも違うので、当たり前を疑う良い機会となります。自分の常識では対処できないことの連続です。未知の世界で、初めてのことと対面し、いかに自分で考えて行動し、解決するかが問われます。予定通りにいかないことも多々発生します。失敗することもたくさんあります。常に考えなければいけません。これは子供にとっては大きな成長のチャンスとなります。
私たちはお金持ちの旅行ではありませんので、常に工夫して行動しなければいけませんでした。オプションで1日体験ツアーなどに参加もしたことはありますが、基本は現地で自分たちの力で移動しました。国によってもタクシーの乗り方なども違いますし、毎日はサバイバルのような気分でした。
そして、息子と一緒にやってみたかったこと。それは空港野宿。
野宿は、マレーシアの空港で体験しました。夜中に空港に到着し、朝の始発の電車が動くまで、空港で夜を明かしました。息子が当時中学の友達にその話をしたところ「え?!」とかなり驚かれたとのことでした。子供を空港野宿をさせる親はいませんからね(笑)
でも、いいんです。こういう経験をさせることも大事なんです。危機管理教育です。日本のような平和ボケしたような国に住んでいると、安全が普通だと思ってしまいますが、何らかの事情で野宿をする羽目になった時には、どういうことに気を付ければ良いか、また「安全とは何か?」、「自分の身はどう守れば良いか」を考える良い機会になります。旅は楽しいだけではありません。不便なことを経験することもとても大切だと私は考えています。
東南アジアが昔は旅先としては安い場所だったため、結局息子とは東南アジアばかり巡り歩きました。特に最初に訪れたシンガポールは息子にとって、かなり印象が強かったようで、今でもシンガポール料理が大好きですし、東南アジアのあの独特のスパイスの香りにものすごく反応します(笑)
大人とは違って、子供は感性が鋭いので、その時に経験したことは一生ものなのだとも感じます。
そして、子供の頃から海外へ行っていると、外国へ行くことへの抵抗もないので、自分でどんどん進んで行くようにもなります。
息子は小さい頃から英語子育てをしていたこともあって、11歳の頃には海外旅行へ行っても機内アナウンスを聞き取っていましたし、店で自分でオーダーもできましたし、町の看板を読んで率先して行き先を示してくれたりもしました。自分が学んでいる英語をツールとして使うことを体験する良い機会にもなりました。
旅行から帰ってきてからは、小5(シンガポール旅行)、小6(タイ旅行)では、自由研究としてレポートにまとめました。この時にパソコンの使い方を教え、パソコンでのレポート作成に挑戦しました。
以下は息子の自由研究です。(小5のシンガポール旅行記の一部です)



全部で27ページのレポートを作成しました。こうやって「まとめ」を読むと、当時の息子の様子が思い浮かび、感慨深いものがあります。
我が家は家族旅行からも、子供の自立を促す「生きる力」を育む子育てを実践していました。
今となってはあの時の家族旅行の数々は、私にとっては宝物です。
