デートを重ねることも楽しいのですが、スーパーに買い物に行って、一緒に料理をすることも私たちは楽しんでいます。私が日本料理を、Eさんはイギリス料理を作ってくれます。
English Breakfast
イングリッシュブレックファーストはご存知ですか?
目玉焼き
ソーセージ
ベーコン
マッシュルーム
焼きトマト
バタートースト
ベイクドビーンズ
ベイクドビーンズは以前から興味があったのですが、よくわからなかったのでEさんに聞いてみると朝食によく食べられる豆料理で、豆料理といってもソーセージやベーコン、目玉焼きと一緒にソースのような感じで食べるものだと教えてくれました。
豆がソース??
全く味の想像がつきませんでした。トマトソースベースの豆料理なのにソースになる??一体どんな食感でどんな味がするのだろう・・・と不思議で仕方がありませんでした。
そうしたらEさんが私のためにイギリスで一般的に食べられるHEINZ(ハインツ)のベイクドビーンズを注文して、イングリッシュブレックファーストを作ってくれました。味の想像がつかなかったベイクドビーンズは本当に美味しく、私は大感激でした!豆がソースになるということの意味もわかりました。
トマトソースベースなのにトマトの主張がなくあっさりした味で、また白いんげん豆(kidney beans)は小粒で甘みがあり、とろとろした感じでまさしくソースでした。ベイクドビーンズは肉や卵との相性が抜群で本当においしく、元々豆料理が好きな私にとっては大好物の料理となりました。
ベイクドビーンズは色んなブランドがあるそうですが、イギリスではHEINZ(ハインツ)が一般的だそうです。HEINZはアメリカの食品メーカーなのに、イギリスで一番一般的に食べられているブランドだということが面白いと思いました。
Beans on Toast
ベイクドビーンズの美味しさに感動している私にEさんがベイクドビーンズを使ってBeans on Toastも作ってくれました。これがまた絶品でした!イングリッシュブレックファーストも良いけど、私は個人的にこちらのほうが好き!と思いました。簡単ですし、卵とチーズとトーストのバランスが絶妙で美味しかったです。(写真はチーズをのせる前に撮ってしまいました。)
トースト
目玉焼き
ベイクドビーンズ
とろけるチーズ
黒コショウ
Rhubarb Pie
どうしてもルバーブパイが食べたいというEさんのためにルバーブをなんとか入手しルバーブパイを作りました。
以前イングリッシュガーデンの見学に行っときに、ルバーブを発見したEさんは
「ルバーブパイ・・・・食べたい」とつぶやいていました。
私は昔に知り合いから手作りのルバーブジャムをいただいたことがあったため、ルバーブがどういうものであるかということや日本にあることは知っていましたが、一般的に市場に出回るものではないため、入手は難しいのでは?と考えていました。しかしながら今は農家から個人で直接やりとりして、お取り寄せできる時代ですので、取り寄せアプリを利用してお取り寄せをしました。
ここでルバーブを知らない方のために説明します。
ルバーブとは
タデ科のダイオウ族の中の食用とされている栽培品種である。和名はショクヨウダイオウ(食用大黄)シベリア南部原産。多年草で太くて短い地下茎を持つ。根生する大きな葉は有毒。
地面から伸びる多肉質の葉柄を食用とする。生ではセロリのようなパリッとした食感と強い酸味がある。一般的な調理法は果物に近く、甘味をつけてパイやクランブルなどのデザートに用いることが多い。
Wikipediaより
購入した時はこんな感じで、葉は切り落とされ袋詰めされていました。
袋から出しまな板に置きました。本当に赤いセロリって感じなんです。
「これをパイにするの?スイーツにして本当に美味しいの?!」って感じなのですが、砂糖をまぶして焼く(火を通す)とトロトロになって甘酸っぱい果物ジャムのようになるんです。
「野菜なのに果物??」と不思議感満載の食材です。イギリスではとてもポピュラーな野菜だそうです。日本の産地としては長野県のルバーブが有名です。実際、私がもらった手作りルバーブジャムも長野県に別荘のある方が庭に生えていたルバーブで作ってくれたものでした。
ルバーブは緑のものと赤いものとありますが、
赤:酸味が少なくポリフェノールが多い。
緑:香りがよく、酸味も少し強い。繊維質が少なく柔らかくなるのでジャム向き。
リバーブの旬はこれからです。6月頃が一番おいしく、秋まで出回っています。涼しい地域の野菜ですので、北欧やロシアなどではよく食べられています。
ルバーブの保存方法は、1週間~10日間ほどなら冷蔵庫で保存が可能です。乾燥しないように水につけておくとよりGood!それ以上の期間保存するときはカットして冷凍保存し、ジャムにするのが最適です。
私はこんな風に保存しました。
ペットボトルの上部を切り取って、水とルバーブを入れ、袋をかぶせて輪ゴムで止めました。
ルバーブパイの作り方
色々探したルバーブパイのレシピ動画ですが、この動画が一番シンプルでわかりやすかったです。
1.1.5センチ角に切ります。
2.小麦粉と砂糖を入れてまぶします。ルバーブはとにかく水分が出ます。小麦粉を混ぜることによって水分を吸ってもらい、パイ生地がビチョビチョにならないようにします。小麦粉の代わりにコーンスターチを使うこともあります。砂糖はグラニュー糖を使うことを推奨されていますが、白い砂糖を使いたくない私はきび砂糖を使いました。それでも全く問題ありませんでした。
3.パイ生地を型に敷き、フォークで穴をあけます。
(パイ生地は冷凍を使いました。)
4.パイ生地に小麦粉と砂糖をまぶしたルバーブを入れます。
5.パイ生地をかぶせます。(見た目が不格好ですみません。)
6.卵液(水溶き卵)を表面に塗り、切込みを入れます。ルバーブの水分に逃げ場を作ってあげます。
7.オーブンで焼きます。
出来上がるとこんな感じです。ルバーブはトロトロで、甘酸っぱいジャムのようになります。
ルバーブのスイーツは色んな種類があり、パイの他にクランブルと焼くものもポピュラーだそうです。パイより簡単に作れるため、ルバーブクランブルはよくイギリスでは作られているとのこと。またストロベリー、ブルーベリーなどベリー系と混ぜて焼くパイもしくはクランブル、またカスタードと一緒に焼くパイ、クランブルというアレンジもあるそうです。
日本でルバーブを食べることができないと思っていたEさんのためにサプライズをしたかったのですが、料理方法を知らなかったこと、またクランブル、他果物やクリームを混ぜる等のアレンジ種類がたくさんあったため、Eさんが食べたいバーブパイがわからず、サプライズはやめてルバーブを手に入れてから、「ルバーブパイをEさんのために焼きたいけれど、どんなレシピか教えて欲しい」と伝えました。
サプライズにせず、本人にどんなパイを食べたいかを直接聞いたことはよかったと後から思いました。と言いますのも、Eさんはカスタードクリームが嫌いなこと、シンプルなルバーブだけのパイが食べたいということがわかったからです。へたにアレンジしていたら大変なことになっていました。
私がパイを家で作り持って行こうかとも思ったのですが、一緒に作った方がもっと楽しいかもしれないと思い、Eさん宅に材料を持って行き、一緒にルバーブパイを焼きました。これはとても良い選択だったと思いました。作る過程でのEさんの反応が面白く、生ルバーブの匂いにイギリスを懐かしむ顔やパイが焼ける匂いに感動しているEさんの顔が見れました。
こうやって私たちは文化交流をし、楽しんで交際を続けています。イギリス料理はおいしくないと言われていますが、全然そんなことはありません。是非、お試しください!