え?それが理由?フィットネスクラブの意外な退会理由

ジム&筋トレ

春、新年度はフィットネスクラブには新規会員が続々入会するシーズンです。私が通うジムでも新顔さんであふれています。

そんな私も1年前は新規会員さんでした。最初は気おくれして、どうしていいのかわからずキョロキョロして、とにかく目立たないよう、地味に静かにトレーニングしていましたし、ウェアも目立たず地味に気を遣っていました。人に話しかけることなく、スタッフ&インストラクターさんたちには挨拶しかしませんでした。今でも人と話さないというそのスタンスは変わりませんのでスタッフや会員に話しかけられることはまずありません。(担当のパーソナルトレーナーさんは別です)

ですが、挨拶以外で私に声をかけてくれる男性スタジオインストラクターさんが一人だけいるのです。

色々器具を使うスタジオレッスンを担当されるインストラクターさんでしたので、そのレッスンに初めて参加したときに準備の仕方がわからず、

今日初めて参加するんですけど、何を準備していいのかわからないので教えてください

と聞いた記憶はあります。

その後、レッスンは毎週参加していたのですが、参加して4~5回目くらいに

フォームが良くなってきましたね

と褒めていただいたのですが、「ん?」と不思議に思いました。というのも、そのレッスンには他にもたくさん会員がいますし、参加会員の入れ替わりもありますし、またそのインストラクターさんは他の違う内容のスタジオレッスンも担当していますし、たくさんの他の店舗のレッスンも担当しているのに、いちいち会員を一人一人覚えていて「前より良くなった」ってわかるものか?と疑問に思ったからです。まあ、誰にでも言える褒め文句なので、いちいち会員を覚えているわけではなく営業トークの一つだと思い、そのとき私は「ありがとうございます!」と言ってスルーしました。

ただそれからもそのインストラクターさんは声をかけてくださることが多々あり、「XX(私が参加しているレッスンとは別の内容のレッスン)は参加しないんですね~?」と聞かれたこともありました。まあ、自分が担当しているスタジオレッスンに「機会があったら参加してね」という営業トークかなあ・・・と聞いていました。ですがそれも疑問がわいてきました。私がそのレッスンには入っていないことを知ってるんだーということです。私は入会したての新人会員で、地味に目立たないようにしていたため顔を覚えられているという感覚がなかったので、なおいっそう私の頭の中は疑問符だらけになりました。

それからもわざわざ声をかけられることが多かったため、そのときにやっと
「このインストラクターさんは私の顔をちゃんと覚えている!それでいてわざわざ声をかけてくださっているんだ」ということを確信したのです。

そして先日は、参加したレッスンが終わり、少したってからわざわざ追いかけてきて私を呼び止め、「このフォームのときはもっとこうした方がいい」とフォーム指導までしてくださいました。いつも気になっていたというのですが、「いつもそんなに見てるものなのか?!」と驚いたのと同時に呼び止めてまで注意しなければいけないくらい私はひどいフォームをしているのか?と色々想像してしまい、インストラクターさんに対してその時私はどう反応していいのかわからず、少し戸惑った態度をとってしまいました。素直にお礼を言えばよかったのでしょうが、ちょっと驚いていしまいました。

新人会員の私にそこまでしなくても、私はジムを辞めないし、普通にちゃんとスタジオレッスンにも参加するんだけどな・・・・と思いつつ、まあ・・・熱心なインストラクターさんです。インストラクターさんはというのは人気商売だけあって、色々あるのかもしれないと思いました。大変ですね。

小松秀樹著/なぜあなたの予測は外れるのか――AIが起こすデータサイエンス革命

という本を読んだことがあります。そこにフィットネスクラブの退会者の意外な理由というのが書かれていて、ネットからもその内容が読めるので記事を添付しておきます。

インストラクターのお世辞が上手なフィットネスクラブほど退会者が多い « 日刊SPA!
無意識のうちに自動反応してしまう対人関係心理世界的にサービス産業のウェイトが高まる中で、「日本のサービス生産性が低い」と言われています。生産性向上には、単に量的側面だけではなく質的側面も伴うことが必…

ここに書かれているのは、インストラクターさんの誉め言葉が実は退会者を増やしているという意外な事実でした。新規会員さんへの誉め言葉は退会者に繋がるわけではなく、古くからいる常連さんにこれが向けられると新規加入の方が気おくれして行きづらくなって辞めてしまうという内容でした。

この本を読んだときはよくわからなかったのですが、今ならよくわかるんですよね。


確かにスタッフ&インストラクターさんたちは長く通う常連さんとは話し込んでいたりします。長く通う常連さんはジム側からしたら大切なお客さまで、新入り会員より特別感を出して接したい気持ちはわかります。

よくあることなのですが、私が体験した常連さんと新規会員さんとの接遇の差にこんなことがあります。


私が通うジムではレッスン後インストラクターさんが出口で整理券を回収するためお見送りをし、
「ありがとうございます」などの挨拶を交わすのですが、その際に常連さんと話し込んで挨拶をスルーされることが多々あるのです。あれは正直に言って、あまりいい気はしません。常連会員に話しかけられたらもちろん会話をするでしょうが、話し込むのはお見送り?(と私は勝手に解釈しているが)の後でもいんじゃない?と思ってしまいます。レッスンに参加した側も最後にインストラクターさんに「ありがとうございます」とちゃんと挨拶したいですからね。

そして記事に記載のとおり、スタッフやインストラクターが常連さんと話し込んでいたり、盛り上がっているのをみると確かに疎外感、アウェイ感や壁を感じるんですね。これは上記のような体験で経験済みです。

まあ、私はそれでもトレーニングをちゃんとできればそれでいいので、それが理由でジムを辞めたりはしませんが、人によってはそれが居心地の悪さに繋がり辞めたくなるかもしれませんね。

そういう意味では、新人の私に一生懸命話しかけてくれたインストラクターさんの行動は、退会者を減らし、自分のレッスンに参加し続けてもらうためには正解なわけですよね。Tさん、いつもありがとうございます!

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